NETIS登録番号:CB-240021-A
アンカーボルト孔拡大
新規アンカーボルト設置
概要
定着基礎アンカーボルトが劣化し、更新(交換)が必要になった場合、従来はコンクリート基礎ごと交換するか、設置場所の移設などが必要であった。
「簡単にアンカーボルトを更新(交換)する技術」は、目視点検ナット「インスペクションT-NUT®」を活用することで既設基礎に劣化が見受けれられない場合、対象設備(支柱)を通常の運用状態のまま、アンカーボルトの更新(交換)が可能な新技術である。
これにより、従来技術と比較してコンクリート基礎の新設工事、機器支柱の撤去・復旧・移設作業、代替え設備の設置等が不要となり、作業手順の簡素化、作業時間の短縮を実現し、施工性・経済性・安全性の向上に貢献する。
特許取得 第7389302号
特長
- 経済性の向上
対象設備を運用状態のまま、損傷しているアンカーボルトを1本単位で更新(交換)することが可能。
- 工程の短縮
一般的な基礎の交換作業、および支柱等の撤去・復旧・移設作業が不要であり、簡素に施工できる。
- 従来技術と同程度の品質
目視点検ナット技術「インスペクションT-NUT®」はNETIS登録技術(KT-230005-A)であり、ベースプレートのアンカーボルト孔拡大に関する耐力評価(構造強度検討)において問題ないことを検証済み。
接着系樹脂注入時・アンカーボルトの挿入時・完了時と3段階で施工管理を目視確認できるため、作業員の能力・経験による施工品質に与える要素が少なく品質が安定する。
- 従来技術と同程度の安全性
新設する「あと施工アンカーボルト」は、既設の定着アンカーボルトに準拠したボルト長であり、製造メーカーの許容引張荷重での規定埋込長(10d)以上となることで、当初設計時での引張耐力値を担保する約2倍程度の定着長となり、設計耐力以上の性能確保が容易である。
また、「削孔径や削孔長さ」に影響されず、「湿孔での性能低下がない。」ことも特徴である。
- 施工性の向上
アンカーボルト1本の交換は、3~4時間で完了できる。
- 従来技術と同程度の耐久性
施工条件は、既設基礎(あと施工アンカーボルト設置用削孔部)の劣化が見受けられないこと。
アンカーボルト設置方法として、エポキシアクリレート系樹脂注入式あと施工アンカー技術は、既知の技術として実績が豊富であり、経時変化による固着力低下がほとんどなく、長期信頼性が高い。