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低炭素型コンクリート T-eConcrete®|特殊コンクリート・特殊モルタル|大成建設株式会社

橋台への適用事例(Carbon-Recycle)
橋台への適用事例(Carbon-Recycle)
シールドトンネルへの適用事例(セメント・ゼロ型)
シールドトンネルへの適用事例(セメント・ゼロ型)

 

概要

「T-eConcrete®(ティ・イー・コンクリート)」は、大成建設が開発し、土木・建築に関わらず、さまざまなコンクリート構造物に幅広く適用できる低炭素型コンクリートである。
本製品には「建築基準法対応型」、「フライアッシュ活用型」、「セメント・ゼロ型」、「Carbon-Recycle」と4つのシリーズがあり、このうち前者3つは、通常のコンクリートよりも材料製造に由来するCO₂の排出量を大幅に削減できる。
また「Carbon-Recycle」は、コンクリート中にCO₂を固定化することにより、CO₂の排出量をマイナス、すなわちカーボンネガティブを実現できる。
 
これらのシリーズは、構造物に要求される性能や、使用する材料の入手や製造の容易さなどにより、適切なものを選定することができる。
また、本製品の特長や性状は、通常のコンクリートとほぼ同等であり、施工性、強度発現性、耐久性などについても、通常のコンクリートとほぼ同じく取り扱うことができる。
さらに製造設備についても、既存の設備をそのまま使用できる。
 
 

特長

  1. 建築基準法対応型
    セメントの60~70%を製鉄副産物の高炉スラグ微粉末と置換する。
    JIS R 5211の高炉セメントC種に相当し、建築基準法との親和性が高い。
    ポルトランドセメントのみを用いた、強度レベルが同等の通常のコンクリートに対するCO₂削減率は60~70%。
  2. フライアッシュ活用型
    高炉スラグ微粉末と石炭火力発電所などで発生する副産物であるフライアッシュを用い、ポルトランドセメント量を10~25%に減じる。
    CO₂削減率は60~80%。
  3. セメント・ゼロ型
    ポルトランドセメントを使用せず、高炉スラグ微粉末と化学反応を促進する刺激材を結合材とする。
    CO₂削減率は75~80%。
  4. Carbon-Recycle
    CO₂の有効利用技術(Carbon dioxide Capture and Utilization:CCU)のうち、人工的に製造される炭酸カルシウム(以下、 CCU-CaCO₃)をセメント・ゼロ型に加えたものである。
    CO₂を炭酸塩鉱物(CaCO₃)としてコンクリートで固化するため、長期にわたり安定してCO₂を固定できる。
    CCU- CaCO₃は、廃棄物や副産物のカルシウムにCO₂を固定して製造し、CO₂の資源化と廃棄物や副産物の活用による資源循環を促す。
    CCU- CaCO₃の製造は、カーボンリサイクルによる他の製品より投入エネルギーが少なく、実用化が先行している。
    実用化している「T-eConcrete/Carbon-Recycle」では、CCU-CaCO₃の利用により、コンクリート1㎥に98~171㎏のCO₂を固定することができる。
    これにより、使用材料の製造時のCO₂排出量を、CO₂固定量で相殺すると、コンクリートとしてのCO₂排出量は-116~-8㎏ /㎥となり、カーボンネガティブを実現できる。
    これは通常のコンクリートと比較すると、CO₂削減率が103~149%となる。

 
 

適用事例

本製品は、スランプ仕様、スランプフロー仕様のいずれにも対応できる。
また圧縮強度は、セメント・ゼロ型で60N/㎟程度、Carbon-Recycleで50N/㎟程度まで対応可能なため、これまでに建築基準法対応型では建物のカーテンウォール、フライアッシュ活用型では電力設備のプレキャスト二次製品などに活用されている。
また、セメント・ゼロ型は、シールドトンネルにおけるセグメントやインバート、排水側溝などに活用されている。
さらに、Carbon-Recycleは、人道橋の橋台や仕上げ材、床材などに活用されている。
Carbon-Recycleは高炉スラグ微粉末と炭酸カルシウム微粉末を大量に使用することから、コンクリートが白色になるため、顔料を混ぜたり表面を研磨したりすることで、石材調の仕上げ材や床材への用途も広がっている。
 
本製品は、2021年から本格的にコンクリート構造物への適用を開始して以来、2024年度末で70件、2万㎥の適用実績を得ている。
用途拡大に向けて、場所打ち杭、地盤改良材、アンカーグラウト、裏込め充填材など、幅広く活用できるように、さらなる技術開発を進めている。

 

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最終更新日:2025-07-17

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