【積算資料速報レポート】主要資材の価格動向建設資材価格指数、４カ月振りにマイナス　～鋼材、木材市況軟調で３指数全て低下～｜建設情報クリップ

2023-11-17
積算資料速報レポート

【積算資料速報レポート】主要資材の価格動向
建設資材価格指数、４カ月振りにマイナス　～鋼材、木材市況軟調で３指数全て低下～

積算資料12月号（11月20日発行）2023年11月17日発表

建設資材価格指数（全国）の推移

積算資料12月号掲載予定の建設資材価格指数(全国･10月調査に基づき算出)は、これまで37カ月連続で上昇を続けてきた土木指数が前月比マイナスに転じたことで、総合、建築、土木の3指数全てで前月比マイナスとなった。
3指数全てがマイナスとなるのは2020年7月調査以来で、およそ3年振り。前月まで3カ月連続で過去最高値を更新した総合指数は、一転して0.5ポイント低下し152.8となり、4カ月振りのマイナス推移となった。

品種別では、普通鋼鋼材や木材の市況が、低迷する需要を背景とした流通側の価格競合により下落しており、これが指数推移を下押す要因となっている。
一方、これまで指数の上昇圧力となっていた生コンクリートは、各地区の生コン協組の値上げが一巡したことから全国的に横ばい推移が目立つ。
主要資材の多くは先行き気配も横ばいで、建設資材価格指数は踊り場局面を迎えている。

価格指数の詳細は、一般財団法人経済調査会オフィシャルサイトHP【建設資材価格指数】をご参照ください。

詳細な市況は【市況・価格推移】をご参照ください。

都市別建設資材価格指数

建設資材価格指数（建築・土木総合）を主要7都市別にみると、広島以外の全都市で前月比マイナスとなった。
前月比プラスとなった広島も上昇幅は0.1ポイントと微増に留まっている。

各都市とも鋼材の下落の影響を受けたことに加え、関東などでは木材も値を下げたことから、東京はマイナス0.7ポイントと主要7都市ではもっとも大きい低下となった。
指数の水準としては、万博関連需要を控える大阪が依然として全国最高値となっている。

【速報】積算資料12月号（11月調査）主要資材の価格動向（東京地区）

最新の11月調査では、前月に引き続き軽油やガソリンなどの石油製品が続落した。
政府の燃料油価格激変緩和対策事業の増額･延長の効果により、10月中旬まで元売卸値が6週連続で下落。
これを受けた流通側の販価引き下げが続いていた。
しかし、中東情勢の緊迫化に伴い原油相場は不安定な動きを示しており、先行き不透明感が強い。
そのため、流通側は慎重な販売姿勢を強めており、石油製品市況は今後、横ばいで推移する公算が大きい。
また、需要が伸び悩む鉄スクラップも6カ月振りに下落。需給はやや緩和傾向で、目先、弱含みで推移する見通し。

品名/規格	単位	価格	前月比（変動率）
異形棒鋼 SD295 D16 ②	ｔ	114,000円	0円（±0％）
Ｈ形鋼 200×100×5.5×8mm SS400②	ｔ	120,000円	0円（±0％）
鉄スクラップ H2	ｔ	41,500円	－500円（－1.19％）
セメント普通ポルトランド（バラ）	ｔ	15,800円	0円（±0％）
生コンクリート 21-18-20 東京17区	m3	19,900円	0円（±0％）
再生クラッシャラン 40～0mm・東京17区	m3	1,200円	0円（±0％）
コンクリート型枠用合板無塗装品ラワン 12×900×1800mm	枚	1,870円	0円（±0％）
杉正角材（KD） 3.0m×10.5×10.5㎝特1等	m3	78,000円	0円（±0％）
軽油ローリー渡し	KL	118,000円	－2,000円（－1.67％）
ガソリンスタンド渡しレギュラー	L	155円	－6円（－3.73％）
再生加熱アスファルト混合物再生密粒度（13）	ｔ	9,500円	0円（±0％）
ビル用アルミサッシ引違い窓 70mm 1400×1200mm	窓	16,100円	0円（±0％）
板ガラス（フロート板ガラス） FL5　5mm 2.18㎡以下　特寸	m2	2,300円	0円（±0％）
CVケーブル 600V　3心38mm2	ｍ	1,785円	0円（±0％）
硬質ポリ塩化ビニル管一般管（VP）　呼び径50mm	本	1,640円	0円（±0％）