【積算資料速報レポート】主要資材の価格動向 建設資材価格指数が２カ月ぶりに上昇　～コンクリート二次製品へのコスト転嫁進む～｜建設情報クリップ

 

積算資料1月号掲載予定の建設資材価格指数(全国･11月調査に基づき算出)が2カ月ぶりに上昇。
153.0となり過去最高だった9月調査の153.3に迫る水準となった。
上昇幅は前月比プラス0.2ポイント、前年同月比プラス3.5ポイント。
前年同月比はこれで35カ月連続のプラスとなり、総合指数は足元の動きは緩やかながら、依然として前年を上回る水準での推移が続いている。
 
品種別では、これまで軟調に推移してきた普通鋼鋼材が、東日本エリアを中心に下げ止まる気配となっている。
一方、生コンクリートやコンクリート二次製品では、一段高となったセメントや、輸送費上昇を背景に騰勢が強まる骨材等、原材料の価格上昇を受け、製品価格へ転嫁する動きが全国各地で続いており、指数のプラスに寄与した。
引き続きこうした動きが続くと見込まれることから、資材価格指数は上昇基調を維持した推移となりそう。
 
価格指数の詳細は、一般財団法人 経済調査会オフィシャルサイトHP【建設資材価格指数】をご参照ください。
 

 
詳細な市況は【市況・価格推移】をご参照ください。

 
 
 

建設資材価格指数（建築・土木総合）を主要7都市別にみると、生コン市況が上昇した仙台が前月比プラス1.7ポイントと大きく上昇。
またPHCパイルが上昇した広島もプラスとなった一方、マイナス推移となったのは、名古屋と福岡の2都市。
名古屋はH形鋼などの形鋼類の下落、福岡は異形棒鋼の下落がそれぞれマイナスに寄与した。
なお、札幌、東京、大阪の3都市は前月と変わらず横ばいでの推移となっている。
 

 
 
 

最新の12月調査では、続落していた軽油やガソリンなどの石油製品が一転して上昇した。
市中価格の下落に伴い、政府補助金が減額となったことから元売卸値が上昇。
これを受けた流通業者による価格転嫁が進展した。
また、国内電気銅建値の上昇等を背景にCVケーブルも5カ月ぶりに上昇した。
なお、ケーブル関係では高圧ケーブルについて、需要の急増に伴いひっ迫感が強まっている。
メーカー各社は既契約分の出荷を優先しており、新規受注の一時停止を表明。
そのため、市場では12月以降の新規取引において品薄により調達が困難な状況となっている。
 

品名/規格	単位	価格	前月比 （変動率）	先行き
異形棒鋼 SD295 D16 ②	ｔ	114,000円	0円 （±0％）
H形鋼 200×100×5.5×8mm SS400②	ｔ	120,000円	0円 （±0％）
鉄スクラップ H2	ｔ	41,500円	0円 （±0％）
セメント 普通ポルトランド（バラ）	ｔ	15,800円	0円 （±0％）
生コンクリート 21-18-20 東京17区	m3	19,900円	0円 （±0％）
再生クラッシャラン 40～0mm・東京17区	m3	1,200円	0円 （±0％）
コンクリート型枠用合板 無塗装品ラワン 12×900×1800mm	枚	1,870円	0円 （±0％）
杉正角材（KD） 3.0m×10.5×10.5㎝ 特1等	m3	78,000円	0円 （±0％）
軽油 ローリー渡し	KL	122,000円	＋4,000円 （＋3.39％）
ガソリン スタンド渡し レギュラー	L	156円	＋1円 （＋0.65％）
再生加熱アスファルト混合物 再生密粒度（13）	ｔ	9,500円	0円 （±0％）
ビル用アルミサッシ 引違い窓 70mm 1400×1200mm	窓	16,100円	0円 （±0％）
板ガラス（フロート板ガラス） FL5　5mm 2.18㎡以下　特寸	m2	2,300円	0円 （±0％）
CVケーブル 600V　3心38mm2	ｍ	1,812円	＋27円 （＋1.51％）
硬質ポリ塩化ビニル管 一般管（VP）　呼び径50mm	本	1,640円	0円 （±0％）

 
印刷用PDFはこちら。
一般財団法人 経済調査会 オフィシャルサイトへリンクします。
 
 

• 価格指数について：一般財団法人 経済調査会 経済調査研究所　TEL.03-5777-8212
• 資材価格について：一般財団法人 経済調査会 土木第一部　TEL.03-5777-8215

最終更新日：2023-12-18

 

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