建設資材価格指数(全国)の推移
積算資料9月号掲載予定の建設資材価格指数(全国・7月調査に基づき算出)は、建築・土木総合で前月から0.7ポイント上昇し150.7となった。
この結果、これまでの最高値だった5月調査時の150.3を0.4ポイント上回り、過去最高値を更新した。
ただし、前年同月比では1.9ポイントの上昇に留まり、伸び率は5カ月連続で鈍化。
前年同月比が+2ポイントを下回るのは2年半ぶりで、建設資材価格指数は上昇から横ばいへと基調の変化を強めている。
指数を建築、土木別でみると、建築指数は前月比-0.5ポイントと2カ月連続の下落。
異形棒鋼や一般建築用木材が全国的に下落しており、この影響を受けた。
一方で、土木指数は前月比+2.6ポイントと高い伸びを示した。
セメントの騰勢が続いていることを受けて、セメントを原材料とする生コンクリートやコンクリート二次製品ではコスト増を価格に転嫁する動きが各地で続いており、これが土木指数を押し上げる要因となっている。
都市別建設資材価格指数
東京地区 総合指数は横ばい基調続く
総合指数:149.8(前月比-0.8、前年同月比+1.5)
中小工事物件が低調で建設資材需要はさえない。
そのため、資材価格は総じて踊り場局面となっており、足元では小幅な値動きに終始している。
これを反映して、総合指数は昨年度後半から横ばい基調が続いている。
大阪地区 価格指数が全国最高値
総合指数:174.4(前月比-1.7、前年同月比+8.4)
大阪・関西万博関連工事や市街地再開発などが見込まれることから、今後の建設資材需要は堅調に推移するとみられる。
生コンの騰勢を主因に価格指数は高い水準で推移しており、全国の都道府県庁所在地の最高値となっている。
【速報】積算資料9月号(8月調査) 主要資材の価格動向(東京地区)
最新の8月調査では、低調な需要を背景に木材や合板が続落し、鋼材類も軟調に転じている。
一方、原油相場の影響等により石油製品は続伸し、生コンクリートも東京協組の値上げ交渉の進展により先行き強含みに転じている。
主要資材が騰落相半ばする状況下、総合指数は横ばい基調を維持しつつ、じり高で推移する公算が大きい。
品名/規格 | 単位 | 価格 | 前月比 (変動率) |
先行き |
---|---|---|---|---|
異形棒鋼 SD295 D16 ② |
t | 115,000円 | -2,000円 (-1.71%) |
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H形鋼 200×100×5.5×8mm SS400② |
t | 122,000円 | -1,000円 (-0.81%) |
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鉄スクラップ H2 |
t | 41,000円 | +1,000円 (+2.50%) |
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セメント 普通ポルトランド(バラ) |
t | 15,800円 | 0円 (±0%) |
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生コンクリート 21-18-20 東京17区 |
m3 | 18,200円 | 0円 (±0%) |
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再生クラッシャラン 40~0mm・東京17区 |
m3 | 1,200円 | 0円 (±0%) |
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コンクリート型枠用合板 無塗装品ラワン 12×900×1800mm |
枚 | 1,870円 | -30円 (-1.58%) |
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杉正角材(KD) 3.0m×10.5×10.5㎝ 特1等 |
m3 | 80,000円 | -2,000円 (-2.44%) |
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軽油 ローリー渡し |
KL | 131,500円 | +8,000円 (+6.48%) |
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ガソリン スタンド渡し レギュラー |
L | 160円 | +8円 (+5.26%) |
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再生加熱アスファルト混合物 再生密粒度(13) |
t | 9,500円 | 0円 (±0%) |
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ビル用アルミサッシ 引違い窓 70mm 1400×1200mm |
窓 | 16,100円 | ±0円 (±0%) |
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板ガラス(フロート板ガラス) FL5 5mm 2.18㎡以下 特寸 |
m2 | 2,300円 | 0円 (±0%) |
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CVケーブル 600V 3心38mm2 |
m | 1,785円 | 0円 (±0%) |
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硬質ポリ塩化ビニル管 一般管(VP) 呼び径50mm |
本 | 1,640円 | 0円 (±0%) |
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最終更新日:2023-08-18