積算資料2月号掲載予定の建設資材価格指数(全国･12月調査に基づき算出)は、建築・土木総合で前月から0.2ポイント上昇し153.2となった。
総合指数が前月を上回るのは2カ月連続。また、前年同月比ではプラス3.6ポイントで36カ月連続のプラス推移となり、2021年から3年にわたって前年を上回る状況が続いている。
 
品種別では、軟調な原油相場の影響を受けた瀝青材が下落基調に転じたものの、生コンやコンクリート二次製品は、引き続き各地で上昇している。
加えて、コンクリート用砂などの骨材も、製造・輸送コストの上昇を販売価格に転嫁する動きが強まり、東京、大阪といった主要都市で上昇した。
こうした骨材の上昇は、生コンなどの製造コストを押し上げる要因となることから、今後もコンクリート製品は強基調で推移する可能性が高い。
そのため、指数は引き続き上昇傾向が続くことが予想される。
 
価格指数の詳細は、一般財団法人 経済調査会オフィシャルサイトHP【建設資材価格指数】をご参照ください。
 

 
詳細な市況は【市況・価格推移】をご参照ください。
 
 
 

建設資材価格指数（建築・土木総合）を主要7都市別にみると、12月調査で骨材市況が一段高となった大阪が前月比プラス0.7ポイント上昇。
一方、普通鋼鋼材市況が軟調に推移した仙台と東京は前月比マイナスとなった。
その他、札幌、名古屋、広島、福岡の4都市は前月から変わらず。
なお、能登半島地震の影響が懸念される北陸地区だが、12月調査では金沢が139.0、富山が140.4、新潟が137.0と全国平均を下回っている。
今後、震災復旧に向け、建設資材の荷動きが活発化することが予想されることから、北陸地区の価格指数の動向も注目される。
 

 
 
 

最新の1月調査では、2021年10月調査以降、いわゆるウッドショックの終息とともに軟調に推移してきた杉正角材が27カ月振りに上昇した。
これは、原木の品薄感の強まりから原木価格が上昇したことによるもの。
これが製材価格へ波及した。
また、海外相場上昇の影響を受けた鉄スクラップ、元売卸値の上昇分の価格転嫁が進んだ軽油も上昇した。
先行き気配については、主要15品目の全てが横ばいとなっており、東京地区の建設資材の市況は落ち着いた動きとなっている。
 

品名/規格	単位	価格	前月比 （変動率）	先行き
異形棒鋼 SD295 D16 ②	ｔ	114,000円	0円 （±0％）
H形鋼 200×100×5.5×8mm SS400②	ｔ	120,000円	0円 （±0％）
鉄スクラップ H2	ｔ	42,000円	＋500円 （＋1.2％）
セメント 普通ポルトランド（バラ）	ｔ	15,800円	0円 （±0％）
生コンクリート 21-18-20 東京17区	m3	19,900円	0円 （±0％）
再生クラッシャラン 40～0mm・東京17区	m3	1,200円	0円 （±0％）
コンクリート型枠用合板 無塗装品ラワン 12×900×1800mm	枚	1,870円	0円 （±0％）
杉正角材（KD） 3.0m×10.5×10.5㎝ 特1等	m3	79,000円	＋1,000円 （＋1.28％）
軽油 ローリー渡し	KL	123,500円	＋1,500円 （＋1.23％）
ガソリン スタンド渡し レギュラー	L	156円	0円 （±0％）
再生加熱アスファルト混合物 再生密粒度（13）	ｔ	9,500円	0円 （±0％）
ビル用アルミサッシ 引違い窓 70mm 1400×1200mm	窓	16,100円	0円 （±0％）
板ガラス（フロート板ガラス） FL5　5mm 2.18㎡以下　特寸	m2	2,300円	0円 （±0％）
CVケーブル 600V　3心38mm2	ｍ	1,812円	0円 （±0％）
硬質ポリ塩化ビニル管 一般管（VP）　呼び径50mm	本	1,640円	0円 （±0％）

 
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• 価格指数について：一般財団法人 経済調査会 経済調査研究所　TEL.03-5777-8212
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最終更新日：2024-01-17