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ホーム > 建設情報クリップ > 積算資料公表価格版 > 特集 高速道路 > 「ハイウェイテクノフェア2023」の開催報告 ─高速道路を支える最先端技術─

はじめに

(公財)高速道路調査会は、11月9日~10日の両日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)西3・西4ホールにおいて、『ハイウェイテクノフェア2023~高速道路を支える最先端技術~』を東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)、西日本高速道路(株)との共催、国土交通省、(公社)土木学会、(公社)地盤工学会、(公社)プレストレストコンクリート工学会、(公社)日本コンクリート工学会の後援により開催しました。
 
ハイウェイテクノフェアは、公益活動の一環として広く社会の皆さまに高速道路事業や高速道路を支える最先端技術を紹介し、理解を深めていただくとともに、技術開発に携わる企業等の皆さまには情報交換の機会、あるいは開発技術等に関する広報の機会を提供することで、技術の普及促進を図ることを目的に2004年から開催しています。
今回は累計で19回目の開催でした。
 
2021年からは「リアル展」と「オンライン展」とのハイブリット(併用)方式で開催しており、高速道路に関連する多くの企業や大学等から出展をいただき、新技術・新工法、資機材、現場の支援システム等の数多くの製品・技術等を出展することができました。
 
2日間の「リアル展」期間中は、高速道路会社をはじめ官公庁、企業や一般の方々など多方面から18,197名の方々に来場いただき、また「オンライン展」もアクセス数:約4.0万回、閲覧者数: 3,220名にものぼり、盛況で実りの多い『ハイウェイテクノフェア2023』を開催することができました。
なお、「リアル展」では、昨年度に引き続きバーコードによる入場者管理を行い来場者人数の把握に努めました。
 
 

1.開催プログラム

⑴展示会(入場無料)

【リアル展】
日時:2023年11月9日(木)~ 11月10日㈮ 10:00 ~ 17:00
会場:東京ビッグサイト西3・西4ホール
【オンライン展】
日時:2023年11月2日(木)~11月30日(水)
 

⑵講演会(入場無料)

日時:2023年11月10日(金)13:30~15:00
会場:東京ビッグサイト レセプションホールA
演題:「国土強靭化おいて、高速道路投資は必須である。」
講師:京都大学大学院工学研究科教授 藤井 聡氏
 

2.オープニングセレモニー(写真-1)

開催初日は、10時のオープンに先立ち、西4ホール前でオープニングセレモニーが開催されました。
主催者を代表して当法人理事長長尾哲より開会の挨拶を行い、続いて共催者を代表して西日本高速道路(株)前川秀和代表取締役社長、来賓の(独)日本高速道路保有・債務返済機構 甲川理事長代理からご挨拶をいただきました。
 
その後、出展企業代表者のセフテック(株)岡﨑太一代表取締役社長、共催者の東日本高速道路(株)由木文彦代表取締役社長、中日本高速道路(株)小室俊二代表取締役社長CEOを含めた6名によりテープカットが執り行われ開幕しました。

写真-1 オープニングセレモニー
写真-1 オープニングセレモニー

 
 

3.展示会の開催状況

⑴「リアル展」について(写真- 2)

今回の「リアル展」は、西3・4ホール会場の展示ホールより、281者(内訳:高速道路会社・グループ会社等49者、賛助会員出展者69者、一般出展者161者、大学2者)から出展をいただきました(表- 1)。

写真-2 展示会場
写真-2 展示会場
表-1 ハイウェイテクノフェア2023出展者一覧
表-1 ハイウェイテクノフェア2023出展者一覧

 
出展品についても、1,389点の新技術等の出展があり、現場に密着したニーズから生まれた技術、老朽化する道路構造物を診断する装置や補修技術、安全対策資材、環境技術など、各出展者の日頃の研究開発成果や創意工夫を凝らした技術等の出展がありました。
また、実際に見たり触れたりできる「体験・デモンスレーション」の展示も数多く行われました。
 
今回の展示では、各高速道路会社はグループ会社を含めて会場内に分散配置したほか、他の出展者は、A:土工・橋梁・トンネル・舗装等、B:調査・点検・診断・モニタリングシステム、C:施設関係(照明・通信・電機・機械・環境技術等)、 D:安全施設・標識・規制機材、の大きく4つに区分して色分けするなど来場者の方々が回りやすいようレイアウトを工夫しました。
展示場には、大型車両等の展示スペース(写真- 3)を設けたほか、より多くの企業等に出展していただけるようパネル展示コーナーを設けました。
各ブースとも個性的で工夫が凝らされた展示で、来場された方々に満足していただける内容となり、2日間にわたり会場内が大いに賑わいました。
 
なお、この展示会および後述の講演会は、継続学習制度プログラムとして、(公社)土木学会のCPD、(一社)交通工学研究会のT OP / TOE
(CPD)、(一社)土木施工管理技士会連合会のCPDS,(一社)建設コンサルタンツ協会のCPD認定を受けています。

写真-3 大型車両展示コーナー
写真-3 大型車両展示コーナー

 

⑵「オンライン展」について(図- 1)

「オンライン展」は、「リアル展」の1週間前の11月2日から開催し、事前に出展技術を閲覧していただけることとしました。
リアリティある3次元空間をイメージしたサイト構成とし、A:土工・橋梁・トンネル・舗装等、B:調査・点検・診断・モニタリングシステム・ICT・ロボット技術、C:施設関係(照明・通信・電機・機械・環境技術等)、D:安全施設・標識・規制機材、各高速道路会社のアイコンをTOPページに作成しました。

<TOPページ>
<TOPページ>
<オンライン展会場>
<オンライン展会場>

図-1 「オンライン展」ページ
 
キーワード検索で新技術や新製品などを検索できるようにしたほか、講演会をアーカイブ閲覧できるようにし、「リアル展」で聴講できなかった方々も見られるようにしました。
 
 

4.講演会(写真- 4、5)

ハイウェイテクノフェア2023「リアル展」2日目の11月10日午後に開催された講演会では、京都大学大学院 藤井教授による「国土強靭化において、高速道路投資は必須である。」と題して、約1時間半にわたり、ご講演をいただきました。
講演会には、372名の聴講者が参加し、講演を熱心に聴講していました。
また、講演会のアーカイブ閲覧者数は140名の視聴がありました。

写真-4 講演会(藤井教授)
写真-4 講演会(藤井教授)
写真-5 講演会(レセプションホールA)
写真-5 講演会(レセプションホールA)

 
 

おわりに

新型コロナウイルス感染症対策解除後の開催となった『ハイウェイテクノフェア2023』は、リアル展示会場へ多くの方に来場いただき、共催者をはじめ多くの方々からご指導・ご協力をいただき、盛況に終了することができました。
これらのご指導・ご協力に対し心から感謝するとともに、出展企業の皆さまと関係各位並びに講演会の講師を快く引き受けていただいた藤井教授に改めて厚くお礼を申し上げます。
 
最後に、このハイウェイテクノフェアが今後も高速道路事業の発展に大きく貢献することを祈念して、『ハイウェイテクノフェア2023』の開催報告といたします。
 
なお、次回の『ハイウェイテクノフェア2024』は、2024年9月26日、27日の開催となります。
たくさんのご出展、ご来場をお待ちしております。
 
 
 

公益財団法人 高速道路調査会 共創事業課

 
 
【出典】


積算資料公表価格版2024年4月号


積算資料公表価格版2024年4月号

最終更新日:2024-03-19

 

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