建設情報クリップ

名神と東海北陸道につながる新ルート完成!C3東海環状自動車道本巣IC~大野神戸ICの開通

1. はじめに

NEXCO中日本名古屋支社は、愛知県、岐阜県、三重県、長野県および滋賀県における延長約972kmの高速自動車国道・一般有料道路、86ヵ所の休憩施設の管理・運営および約18kmの高速道路建設を行っています(延長は2025年11月時点)。
 
建設事業では、信頼性の高い高速道路ネットワークの早期完成に向け、国土交通省と共同で整備を進めている東海環状自動車道(以下「東海環状道」という)(養老IC~いなべIC)のほか、三重県区間の新名神高速道路(以下「新名神」という)(亀山西JCT~甲賀土山IC)の6車線化事業、東海環状道・東回り区間(土岐JCT~美濃加茂IC)、紀勢自動車道(以下「紀勢道」という)(勢和多気JCT~紀勢大内山IC)、東海北陸自動車道(以下「東海北陸道」という)(飛驒清見IC~白川郷IC)の4車線化事業を行っています。
また東名高速道路(以下「東名」という)の東名三好IC付近の渋滞対策事業なども進めています。
 
 

2. 東海環状道の概要

東海環状道は、名古屋市の周辺30~40km圏に位置する愛知・岐阜・三重の3県の各都市を環状に連結し、新東名高速道路(以下「新東名」という)、新名神、伊勢湾岸自動車道(以下「伊勢湾岸道」という)、東名、名神高速道路(以下「名神」という)、中央自動車道(以下「中央道」という)、東海北陸道と広域的なネットワークを形成する延長約153kmの高規格道路で東海地方の骨格として地域連携を形成する重要な道路です(図- 1)。

【図- 1 東海環状道の概要】
【図- 1 東海環状道の概要】

 
東回り区間(豊田東JCT~関広見IC)については、2005年に豊田東JCT~美濃関JCT間が、2009年に美濃関JCT~関広見IC間が開通しています。
また、西回り区間(関広見IC~新四日市JCT)については、2012年9月に大垣西IC~養老JCT、2016年8月に東員IC~新四日市JCT、2017年10月に養老JCT~養老IC、2019年3月に大安IC~東員IC、12月に大野神戸IC~大垣西IC、2020年3月に関広見IC~山県ICが開通しています。
そして本年(2025年)3月にいなべIC~大安IC、4月に山県IC~本巣IC、8月に本巣IC~大野神戸ICが開通しました。
 
 

3. 開通区間(本巣IC~大野神戸IC)の概要および整備効果

2025年8月30日の本巣IC~大野神戸IC間の開通により名神・東海北陸道・中央道・新東名が環状で接続し、東海環状道の開通延長は134.6kmとなり約9割が開通したことになります。
これにより土岐JCT~養老JCTまでの名神・中央道北側の環状道路ネットワークが完成。
移動の際の選択肢が広がり、交通の信頼性が飛躍的に向上しました。
また当該区間には本巣PAが設置されています。
 

(1) ダブルネットワークの形成

本巣IC~大野神戸IC間の開通により、関西方面と北陸・飛騨方面間のダブルネットワークが形成され、名神・東海北陸道と広域交通を分担することとなります。
事故や大規模工事等に伴う交通規制による交通への影響を避けたルート選択が可能となり、交通の信頼性向上が期待されます(図- 2)。

【図- 2 ダブルネットワーク形成】
【図- 2 ダブルネットワーク形成】

 

(2) 企業立地の促進

東海環状道西回り区間沿線市町では、自治体による企業誘致が進められ、大垣西IC~大野神戸ICが西回り区間で初めて開通してから現在までに工業団地が約3 倍に増加しています(図- 3)。
 
さらに、複数企業が進出準備を進めており、今後更なる企業立地の促進が期待されます(図- 4)。

【図- 3 沿線の工業団地】
【図- 3 沿線の工業団地】
【図- 4 大野神戸IC 周辺の開発】
【図- 4 大野神戸IC 周辺の開発】

 

(3) 広域的な物流強化を支援

岐阜県産ほうれんそうは、大阪市中央卸売市場において取扱高第1位(約5割のシェア)を誇っています(図- 5)。
輸送経路の選択肢が増加することにより、輸送の効率化にも期待されています(図-6)。

【図-5 大阪市中央卸売市場におけるほうれんそうの年間取扱高】
【図-5 大阪市中央卸売市場における
ほうれんそうの年間取扱高】
【図- 6 岐阜県産ほうれんそうの主要産地】
【図- 6 岐阜県産ほうれんそうの主要産地】

 
 

4. 地域と連携した開通PR

(1) 「ご当地みちまるくん」誕生

地域の皆さまと開通を盛り上げるために、沿線市町の小・中学生からご当地みちまるくんのデザインを募集しました。
本巣市からは124作品、
大野町からは56作品、神戸町からは53作品の計233作品が集まりました。
地域の名物やおすすめの場所などがたくさん詰め込まれたみちまるくんが東海環状道の開通とあわせて沿線の魅力を発信しています(図- 7)。

【図- 7 本巣市ご当地みちまるくん】
【図- 7 本巣市ご当地みちまるくん】

 

(2) 産学連携

本巣PAでは沿線の魅力を感じることができる憩いの空間としたいという想いから、岐阜工業高等専門学校との産学連携により、トイレ棟内壁には薄墨桜などを描いたタイルアート(写真- 1)を、園地には「MOTOSU」の文字を表現したサークルベンチ(写真- 2)を設置しています。

【写真- 1 タイルアート】
【写真- 1 タイルアート】
【写真- 2 サークルベンチ】
【写真- 2 サークルベンチ】

 

(3) 関西圏での開通PR

今回の開通により、名神・中央道北側の環状道路ネットワークが完成し、関西方面と北陸・飛騨方面間のダブルネットワークが形成されました。
このため、より広域での「ヒト」や「モノ」の往来増加を目指す観点から関西圏でのPRを強化することとし、テレビCM・ラジオ告知などを関西圏でも行っており、開通の告知と沿線の魅力について広く情報発信しました。
 

(4) 開通記念プレイベント

2025年8月23日に本巣市主催の開通記念プレイベントを夕方から夜にかけて本巣PAに隣接するもとまるパーク(本巣市が整備した都市公園)において開催しました。
また約3 千人を超える地元の方々に開通する前の新しい高速道路をウォーキングで楽しんでいただきました(写真- 3、4)。

【写真- 3 開通記念プレイベント】
【写真- 3 開通記念プレイベント】
【写真- 4 もとすまいるウォーク】
【写真- 4 もとすまいるウォーク】

 

(5) 開通式典

開通日である2025年8月30日には、地元の方々をはじめ、自治体や企業などの関係者約280人にご臨席いただき、国土交通省と岐阜県と共催で開通式を執り行いました。
 
真夏の開通式となり熱中症が懸念されたことから、ご来賓や係員の安全面を考慮し、本巣IC近くの糸貫ぬくもりの里の屋内にて開通式典とはさみ入れ式を行いました。
その後、本巣ICに移動して通り初めパレードを行い、開通を盛大にお祝いしました(写真- 5、6)。

【写真- 5 開通式典(万歳三唱)】
【写真- 5 開通式典(万歳三唱)】
【写真- 6 通り初めパレード】
【写真- 6 通り初めパレード】

 
 

5. 開通1カ月後の交通状況および開通効果

開通した本巣IC~大野神戸IC間の1カ月の日交通量は、平均5,300台/日となり、開通前後区間の交通量は約2~2.5倍に増加しました。
 
また、開通区間沿線地域では交通利便性向上の期待から企業誘致が進み、工業地の地価が上昇し、本巣市の地価の上昇率は岐阜県1位となりました。
インターチェンジ周辺の開発が進むことで、更なる産業の活性化・物流の効率化が期待されています。
 
 

6. おわりに

地域にお住まいの皆さまや関係機関の皆さま のご支援をいただきながら事業を進め、2025年8月30日に本巣IC~大野神戸ICを無事開通することができました。
 
東海環状道の全線開通まで、残るは岐阜県と三重県を結ぶ養老IC~いなべICのみとなります。
安全を最優先として一日も早い完成に向け関係する皆さまとともに努力していく所存ですので、引き続き、ご理解とご支援をよろしくお願いします。
 
 
 

中日本高速道路株式会社名古屋支社

 
 
 
【出典】


積算資料公表価格版2026年4月号


積算資料公表価格版2026年4月号

最終更新日:2026-03-19

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