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ホーム > 建設情報クリップ > 積算資料公表価格版 > 特集 高速道路 > 「ハイウェイテクノフェア2022」の開催報告─高速道路を支える最先端技術─

はじめに

(公財)高速道路調査会は、2022年11月24、25日の両日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)西1・西2ホールで「ハイウェイテクノフェア2022―高速道路を支える最先端技術―」を東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)、西日本高速道路(株)との共催、国土交通省、(公社)土木学会、(公社)地盤工学会、(公社)プレストレストコンクリート工学会、(公社)日本コンクリート工学会の後援により開催しました。
 
「ハイウェイテクノフェア」は、公益活動の一環として開催しているもので、広く社会の皆さまに高速道路事業や高速道路を支える最先端技術を紹介し、理解を深めていただくとともに、技術開発に携わる企業等の皆さまには情報交換の機会、あるいは開発技術等に関する広報の機会を提供することで、技術の普及促進を図ることを目的に開催しています。
 
平成16年度に開催して以来、今回で累計18回目の開催となりました。
「ハイウェイテクノフェア2020」は、新型コロナウイルス感染症のまん延により開催を中止せざるを得ない状況となり、一昨年の「ハイウェイテクノフェア2021」では、初の試みとして「リアル展示」と「オンライン展示」とのハイブリッド方式により開催をしました。
今回の「ハイウェイテクノフェア2022」もウィズコロナへの対応のため、2021年度同様、ハイブリッド方式にて開催することとしました。
開催には、高速道路に関連する多くの企業や大学等から出展していただき、新技術・新工法、資機材、現場の支援システム等の数多くの製品・技術等を出展することができました。
 
2日間の「リアル展示」期間中、高速道路会社をはじめ官公庁、企業や一般の方々など多方面から、15,784名の方々に来場いただき、さらに、「オンライン展示」も、5,232名の方々に来場いただき、盛況で実りの多い「ハイウェイテクノフェア2022」を開催することができました。
 
 

1.開催プログラム

⑴展示会(入場無料)

【リアル展示】
日時:2022年11月24日(木)~11月25日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト西1・西2ホール
【オンライン展示】
日時:2022年11月17日(木)~12月14日(水)
 

⑵講演会(入場無料)

日時:2022年11月25日(金)13:30~15:00
会場:東京ビッグサイトレセプションホールB
演題:「道路政策の挑戦~道路の進化と回帰~」
講師:筑波大学名誉教授石田東生氏
 
 

2.オープニングセレモニー

開催初日には、10時のオープンに先立ち、西1ホールアトリウムでオープニングセレモニーが開催されました。
まず主催者を代表して当法人理事長長尾哲より開会の挨拶を行い、続いて共催者を代表して中日本高速道路(株)小室俊二代表取締役社長CEO、来賓の(独)日本高速道路保有・債務返済機構高松勝理事長からご挨拶をいただきました。
 
その後、出展企業代表者の前田建設工業(株)前田操治代表取締役社長、共催者の東日本高速道路(株)由木文彦代表取締役社長、西日本高速道路(株)前川秀和代表取締役社長を含めた6名によるテープカットが執り行われ開幕しました(写真-1)。
 
写真-1 オープニングセレモニー
写真-1 オープニングセレモニー
 

3.展示会の開催状況

⑴「リアル展示」(展示会)について

今回の「リアル展示」は、2021年度の西3・4ホールから西1・2ホールへ会場を変更したことで展示ホールが広くなり、290者(内訳:高速道路会社・グループ会社等49者、賛助会員出展者69者、一般出展者169者、大学3者(表-1))の出展がありました(写真-2)。
 
表-1 「ハイウェイテクノフェア2022」出展者一覧
表-1 「ハイウェイテクノフェア2022」出展者一覧
 
昨年度に引き続きバーコードによる入場者管理(最大収容:19,500人)、感染症対策の看板設置を行い開催しました。
 
出展品についても、1,274点の新技術等の出展があり、現場に密着したニーズから生まれた技術、老朽化する道路構造物を診断する装置や補修技術、安全対策資材、環境技術など、各出展者の日頃の研究開発成果や創意工夫を凝らした技術等が出展されました。
 
今回の展示では、各高速道路会社はグループ会社を含めて会場内に分散配置したほか、他の出展者は、A:土工・橋梁・トンネル・舗装等、B:調査・点検・診断・モニタリングシステム、C:施設関係(照明・通信・電機・機械・環境技術等)、D:安全施設・標識・規制機材、の大きく4つに区分して色分けするなど来場者の方々が回りやすいようレイアウトを工夫しました。
また、展示場内に大型車両等の設置スペースを設けた(写真-3)ほか、より多くの企業等に出展いただけるようパネル展示コーナーを設けました。
各ブースとも個性的で工夫が凝らされた展示で、来場された方々に満足していただく内容となり、2日間にわたり会場内が大いに賑わいました。
 
なお、この展示会および後述の講演会は、継続学習制度プログラムとして、(公社)土木学会のCPD、(一社)交通工学研究会のTOP/TOE(CPD)、(一社)土木施工管理技士会連合会のCPDS、(一社)建設コンサルタンツ協会のCPD認定を受けています。
 

写真-2 展示会場
写真-2 展示会場
写真-3 大型車両展示コーナー
写真-3 大型車両展示コーナー

 

⑵「オンライン展示」について

「オンライン展示」は、今回より「リアル展示」の1週間前から開催し、事前に出展技術を閲覧していただくこととしました。
リアリティーのある3次元空間をイメージしたサイト構成とし、A:土工・橋梁・トンネル・舗装等、B:調査・点検・診断・モニタリングシステム・ICT・ロボット技術、C:施設関係(照明・通信・電機・機械・環境技術等)、D:安全施設・標識・規制機材、各高速道路会社のアイコンをTOPページに作成しました。
また、キーワード検索で新技術や新製品などが検索できる機能としました。
その他としては、講演会についてアーカイブ閲覧を可能にし、「リアル展示」で聴講できなかった方も見られるようにしました(図-1)。
 
図-1 「オンライン展示」ページ
図-1 「オンライン展示」ページ
 

4.講演会

「ハイウェイテクノフェア2022」「リアル展示」2日目の11月25日午後に開催された講演会では、筑波大学石田名誉教授に、「道路政策の挑戦~道路の進化と回帰~」と題して、約1時間半にわたりご講演いただきました。
講演会には、オンデマンド配信による視聴者127名を含む358名の聴講者が参加し、講演を熱心に聴講していました(写真-4,5)。
 

写真-4 講演会(石田名誉教授)
写真-4 講演会(石田名誉教授)
写真-5 講演会(レセプションホールB)
写真-5 講演会(レセプションホールB)

 

おわりに

「ハイウェイテクノフェア2022」は、共催者をはじめ多くの方々からご指導・ご協力をいただき、盛況に終了することができました。
これらのご指導・ご協力に対し心から感謝するとともに、出展企業の皆さまと関係各位ならびに講演会の講師を快く引き受けていただいた石田名誉教授に改めて厚くお礼を申し上げます。
 
最後に、この「ハイウェイテクノフェア」が今後も高速道路事業の発展に大きく貢献することを祈念して、「ハイウェイテクノフェア2022」の開催報告といたします。
 
なお、次回の「ハイウェイテクノフェア2023」については、2023年11月9日(木)、10日(金)の開催となります。
たくさんのご出展をお待ちしております。
 
 
 

公益財団法人高速道路調査会共創事業課

 
 
【出典】


積算資料公表価格版2023年4月号

公表価格版4月号

最終更新日:2023-06-23

 

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