概 要
非GPS環境対応型ドローンを用いた近接目視点検支援技術は、GPSに頼らず自動飛行を行うことが可能なドローンを活用し、撮影された画像を解析することにより橋脚や床板に生じた損傷程度を計測する技術である。
通常、ドローンで橋梁の点検を行うためには、飛行計画→撮影飛行→画像解析といったプロセスが必要となる。しかし、一般的なドローンでは主に空撮(映像制作)や測量向けに開発が行われているため、GPS環境ではない床版下等で自動飛行の飛行経路作成や、自動飛行を行うことができない。
本技術では、GPS信号の代替としてカメラを使用した自己位置推定技術である「Visual SLAM(Simultaneous Localizationand Mapping)」技術をドローンの制御に取り入れ、橋梁周辺等のGPSによる自動飛行が不可能な環境においても経路計画の作成や、自動飛行を可能とした。
橋梁での現場作業の様子とその結果
特 長
1.Visual SLAMにより、非GPS環境下においても自動飛行が可能。
2.機体に搭載したセンサーにより、衝突回避機能と、壁面離隔距離の一定維持機能を搭載し、安定した撮影が可能。
3.撮影画像は図面と合成することにより解析を行うことができ、ひび割れ幅0.1mmから計測が可能。
4.要望に応じ、国土交通省『三次元成果品納品マニュアル』に準じた成果品を作成することも可能。
「点検支援技術性能カタログ」掲載内容(抜粋)
国土交通省がまとめた「点検支援技術性能カタログ」では、所定の現場における性能評価試験を行い、第三者による性能評価を受けた。以下はその一部の抜粋である。
2020年4月現在、当該技術をNETIS登録に向けて申請中。
※ 撮影(解析)画像を図面と合成し、位置を測定するため、図面と実構造物の精度差に依存。
※ 図面情報の乏しい場合は、合成のためにあらかじめ型枠線などの間隔を測定しておく必要がある。

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