鋼矢板水路補修工法 ストパネ工法｜排水構造物工｜鋼矢板水路腐食対策工法協会

工事概要図

施工例

ストパネ工法は、腐食対策が急務な鋼矢板水路を軽量プレキャストパネルと裏込めコンクリートで補修することで長寿命化を図るパネル被覆工法である。
工法性能を農林水産省官民連携新技術研究開発事業で実証し、約40,000ｍ²の施工実績を有する。
●第６回インフラメンテナンス大賞　農林水産大臣賞受賞
●2023年度 農業農村工学会　技術奨励賞受賞
 
 

1. ライフサイクルコストの低減
   プレキャストパネルは、耐候性・耐摩耗性に優れ、施設の長寿命化を図り、ライフサイクルコストを低減する。
2. 優れた施工性
   プレキャストパネルと汎用材料の現場打ちコンクリートで鋼矢板を被覆するため、特殊な施工技術や材料を必要としない。
   一般的な土木工事作業で施工が可能な補修工法である。また非かんがい期である秋冬の施工環境にも対応可能。
3. さまざまな鋼矢板に対応
   軽量なプレキャストパネルは人力施工が可能で、狭隘な水路から大型河川までさまざまな鋼矢板護岸に対応可能。
   また農業用排水路の補修のみならず、さまざまな鋼矢板施設の防食にも適用可能。
4. 景観への配慮
   プレキャストパネルを使用することにより周辺環境への調和・美観の向上が図れる。
   また、鋼矢板護岸の腐食や孔食がコンクリート被覆によって補修され、景観性も向上する。
5. 農水省鋼矢板水路補修マニュアルに対応
   品質は、農林水産省「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル『鋼矢板水路腐食対策（補修）編』（案）」の要求性能を満たしている。
   また、耐久性や通水能力などの個別性能を実証実験により確認している。

既設鋼矢板の腐食状況

鋼矢板水路では、干満帯付近（かんがい期と非かんがい期とで水面の高さが変動して、水面上に露出したり水面下に埋没したりすることが繰り返される部分）での局所的な腐食劣化が顕在化しており、この腐食抑制対策が維持管理上の急務な課題となっている。
ストパネ工法はこの対策技術として開発された。
 
 



 

既設鋼矢板の補修（農業用排水路）

新設鋼矢板の防食（調整池）