コンクリート構造物は耐久性が高くメンテナンスフリーと考えられてきたが、構造物の高齢化に伴う手入れの必要性、また近年の社会情勢や環境変化による早期劣化の現状から、そのメンテナンスの必要性が強く認識されるようになっている。
トンネル内でのコンクリート塊落下事故や高架橋からのコンクリート片はく落事故など、コンクリート片はく落による第三者被害を未然に防止するための補修・補強工事が各構造物管理者に求められている。
日本品質保証機構では、各管理団体が性能確認を要求している、はく落防止の押抜き試験を行うことができる。
膨張材を混和材として混入したコンクリートは、膨張コンクリートと呼ばれる。コンクリートは自己収縮等により収縮ひび割れを起こすことがあるが、膨張コンクリートは硬化時に体積膨張による応力が働くことで収縮による応力が軽減されるため、収縮ひび割れを防ぐことができる。
膨張コンクリートの品質確認としてJIS A 6202「コンクリート用膨張材」附属書B(参考)に、“膨張コンクリートの拘束膨張及び収縮試験方法”が規定されている。当該試験方法には2種類の試験方法がありA法(膨張だけを対象とした試験方法)とB法(膨張及び収縮を対象とした試験方法)が規定されている。日本品質保証機構では、A法およびB法による試験を行っている。
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