無散水消雪システム地下水還元方式｜融雪器具｜日本地下水開発株式会社

稼働状況

放熱管（NSK‐200）敷設状況

概要

昭和36年に、新潟県長岡市で初めて試みられた地下水による散水消雪方式は、38豪雪を機に全国の積雪寒冷地域に普及し、以来雪国における交通網の整備に大きな影響を与えた。
しかし、その普及度が高まるにつれ、地下水の枯渇、水位の異常低下に伴う地盤沈下等の公害問題が発生し、散水消雪方にかわる新たな克雪方法の出現が望まれるようになった。
日本地下水開発（株）では、散水消雪方式を手がけるとともに、地下水の保全と有効利用に積極的に取り組み、昭和55年、ついに新たな消雪方法としての無散水消雪システムを開発し、実用化に成功した。
この方式は山形方式として高く評価され、その施工面積は令和4年度末現在でで171万㎡に及ぶ。
最近では家庭用の無散水消雪システムも開発・実用化され、高齢化の進む積雪寒冷地域のインフラ整備に多大な貢献をもたらしている。

無散水消雪システムとは

このシステムは舗装体の中に放熱管を埋設し、この放熱管の中に揚水井から汲み上げた地下水を送り、地下水の持つ自然エネルギーを効率よく利用し、消雪を行うシステム。
放熱管の中に通した地下水はその熱エネルギーを路面に伝えて路面の温度を上昇させ、路面上に降る雪を溶かす。
路面の温度を一定に保って、凍結を防ぐ。
熱だけを路面に伝えて雪を溶かし、温度の下がった地下水は外気に触れることなく注入井より地下に還元される。

特長

快適
従来の散水消雪とは大きく異なり、路面に散水がないため降雪時の通行・歩行が極めて快適。
環境対策
放熱後の地下水は閉鎖系で地下に還元されるため種々の地下水公害は発生せず地球環境に優しいシステム。
省エネ
地下水の持つ自然エネルギーを効率よく消雪・凍結防止に使うため、化石燃料の燃焼は伴わず、CO²が発生しないので地球の温暖化防止に役立つ。
低コスト
従来のロードヒーティングシステムと比べてわずかなランニングコストで済む。
凍上防止
路面を一定の温度に暖めているため、凍上防止に役立ち、舗装面の傷みも少なくなる。
柔軟な対応
消雪に必要な熱源としての地下水が確保できない場合熱源は地下水にとどまらず、地中熱、温泉水、温泉排湯、工場廃熱等とさまざまな熱源での対応が可能であり、ヒートポンプ・ペレットボイラー等の加温、昇温施設との組み合わせも可能。

商品名	規格・仕様		単価	公表価格（円）
無散水消雪放熱管〃無散水消雪放熱管セット部材〃〃〃〃〃〃〃	NSK-200　SGP-白15A NSK-150　SGP-白15A WPH継手分岐サドルチューブ SMSパイプユニット SMSパイプユニット同上用台座ボール弁同上用台座スペーサー	200㎜ピッチ 150㎜ピッチ 15A　LA内ネジ型 φ80A×15A A型　化粧蓋 B型　総模様 h＝40，90㎜ Ⅲ型　φ15A h＝100・115㎜（ゴムベース付） h＝80㎜（防錆タイプ）	㎡〃個〃〃〃〃〃〃〃	12,600 14,800 3,750 8,800 106,000 104,000 1,900 24,000 9,600 1,850