「ユカリラ」システム 構成図
二重床タイプ
概要
全空気式床ふく射冷暖房システム「ユカリラ」は空調機器の冷温風を床下の専用部材に吹き込み、床を冷却・加熱することで、床からのふく射熱を活用した空調システムである。
熱の伝わり方は「伝導」「対流」「ふく射(放射)」の3種類に分類される。
室内全体の空調システムとしては対流式の空調が主流であるが、ドラフト(不快感を与える局所気流)や上下・水平方向の温度ムラが生じやすいという難点がある。
ユカリラは、対流熱に加え床面からのふく射熱・伝導熱をバランス良く取り入れた空調システムであり、気流感や温度ムラの小さい快適な室内空間を実現することができる。
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構成
空調機器で調整した空気を床下に送り、その後床下に敷設した専用部材を通した後に、床に設置された吹出口(「還流口」と呼称)から室内に供給する。
この過程で専用部材から床材に熱が伝わり、床面全体が加熱または冷却される。
特長
- 室内気流が小さい
室内に吹き出す空気は風速が小さく気流を感じにくい。
そのため「冷房の風が直撃して寒い」「肌が乾燥する」などの不快感が抑えられる。
また気流に影響を受けるスポーツを実施する場合でも冷暖房を行うことができる。
- 室内の温度ムラが小さく、場所によらず快適な温度
床からのふく射効果により上下方向・水平方向の温度ムラが小さくなる。
このため、室内の場所によらず一様に快適な温熱環境を実現できる。
- 低温やけどのリスクを軽減
暖房運転時において、従来の床暖房ほどは床表面温度が高くならないため、低温やけどの危険性が低くなる。
乳幼児や高齢者、犬や猫のいる空間でも安心して使用できる。
製品ラインアップ
- 二重床タイプ
乾式二重床の床下地裏面に専用のふく射パネルを施工するタイプの製品である。住宅や、幼保施設、高齢者施設をはじめとした中小規模の施設に適している。
- 鋼製床タイプ
鋼製床の根太鋼に冷温風を流し、根太鋼に設けた孔(噴流口)から吹き出すことで床面を加熱・冷却する。体育館等の鋼製床構造に導入可能で、室内気流を抑えたいスポーツの実施時や防災拠点として稼働する際の冷暖房としても活用できる。
- コンクリート土間タイプ
コンクリート土間に専用部材を埋め込んで使用する。
等分布荷重50kN/㎡を担保しており、1.5tフォークリフトの走行にも対応可能である(※仕上げコンクリート厚が100mmの場合)。
鋼製床タイプ
コンクリート土間タイプ