- 2022-12-19
- 積算資料
整備の目的と経緯
沖縄市は,昭和49年に「国際文化観光都市」,平成8年に「スポーツコンベンションシティ」を宣言し,以来,国際文化や観光,スポーツ交流のまちづくりを推進している。
特に,本市の中心市街地の拠点施設である「コザ運動公園」は,プロバスケットボールチームの琉球ゴールデンキングス等によって利用されてきた。
このような状況の中,本公園を本市の新たな地域活性化の起爆剤とすべく,公園内に1万人規模の「沖縄アリーナ」の整備を行った。
沖縄アリーナは,プロスポーツ興行をはじめとしたエンターテインメントを「観る」ことに主眼を置き,沖縄県内外はもとより,外国からも誘客を図り,滞在型観光の拠点としての役割を担う施設を目指している(写真-1~6,図-1,表-1)。
施設の概要
沖縄アリーナは,県内最大のイベントフロア面積を有し,さまざまな観覧方法が体験できるVIPルームやメインアリーナを一周するリボンビジョン,510インチの大型ビジョンなどを備えている。
また,60台のカメラで撮影した決定的瞬間の映像を,360°からリプレイできる自由視点映像技術「4DREPLAY」を国内初常設し,イベント時に510インチの大型ビジョンで放映することが可能である(写真-7,8)。
施設の特徴・工夫
これまでの行政は,いろいろな前例を参考に施設整備を行ってきたが,沖縄アリーナは,民間の力が最大限に生かされるようにするため,利用者視点の意見を取り入れる工夫を行っている。
興行者や観客等の利用者にとって使いやすい施設となることを重要視しており,さまざまなイベントの実施や効率的な設営・撤収を可能とするため,イベントフロアはコンクリート仕上げとし,大型の搬入口を2カ所設け,11tトラックを乗り入れて作業ができる施設とした。
施設を活用したスポーツ振興等の施策
現在,沖縄アリーナは,Bリーグ屈指の実力と人気を誇る,琉球ゴールデンキングスのホームアリーナとして活用されている(写真-9,10)。
令和5年には,世界のトッププレイヤーが一堂に集う,「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の開催が決定している。
さらに,沖縄アリーナは,沖縄市をサブホームタウンとして活動する,Vリーグのパナソニックパンサーズをはじめ,卓球やテニス,格闘技,アイスショーなど,さまざまな屋内スポーツの開催が可能なことから,トップレベルのプレーを間近で見られる多くのチャンスが生まれた。
これまで沖縄県外へ行かなければ体験することができなかった,新たな価値を創出する施設となっており,未来を担う子どもたちに大きな夢と希望を与える機会になっている。
1F:アリーナ(土間コンクリート),ホール,更衣室7室,サブアリーナ,事務室,駐車場
2F:ロビー,コンコース,売店,移動観覧席2,500席
3F:ロビー,多目的室,売店,アリーナ観客席2,200席,スイート320席,スペシャルスイート席70席,テーブル席120席
4F:ロビー,ビルディング席160席
5F:ロビー,ビルディング席220席,アリーナ観客席2,590席,立ち見席470席/各階:トイレ,授乳室,エレベーター
■利用案内
開館時間:10~22時/休館日:年中無休/駐車場:224台
■施設サイトURL
https://okinawa-arena.jp
【出典】
積算資料2022年6月号

最終更新日:2022-12-19
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