東京地区 市況(現況と見通し)
経済調査会2024年11月上旬調べ。品名規格欄の②③等は調査段階を示します。
調査段階は月刊『積算資料』の「積算資料の見方」(目次12)を参照ください。
コンクリート型枠用合板/調達コスト上昇も、実需乏しく30円の続落
需要回復の兆しがみられないことから、需要者側は小口当用買いに終始。市中在庫は荷余り感が表面化している。足元では、為替が再び円安傾向に転じたことに加え、産地側は雨季による原木不足から値上げの意向を強めており、流通側の調達コストは上昇傾向にある。
価格は、無塗装品ラワン12×900×1800mmで枚当たり1760円と前月比30円の続落。流通側は、これ以上の値下げに応じない構えではいたものの、薄商いが続き売上確保を優先せざるを得ない状況となった。流通側では高値玉の入荷に備えて、今後は、取引姿勢を引き締めていきたい意向。しかし、需給好転の材料は乏しく、上昇した調達コストを販売価格に転嫁するには今しばらく時間を要するものとみられる。目先、横ばい推移の見通し。