東京地区 市況(現況と見通し)
経済調査会2025年8月上旬調べ。品名規格欄の②③等は調査段階を示します。
調査段階は月刊『積算資料』の「積算資料の見方」(目次12)を参照ください。
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コンクリート型枠用合板/産地高と円安進展により、調達コスト上昇
現況:調達コスト高も販価への転嫁進まず
日本合板工業組合連合会発表による1~6月期の合板輸入量は、約103万2300m3で前年同期比0.6%減。一方、直近の6月では、約17万240m3と前年同月比約1.8%増と、前年と同程度で推移している。国内流通各社は、為替の変動を警戒し、必要最小限の手配にとどめているが、市中の荷動きは精彩を欠き、港頭在庫に不足感は生じていない。産地では、原木高に加えて、労働者の賃金引き上げによる製作コストの上昇から、値上げの姿勢を崩しておらず、また、足元の為替は円安に振れており、国内流通各社は調達コスト上昇分の販価への転嫁を急いでいる。しかし、一部の問屋では、売上確保のために、販売価格を引き下げる動きもみられることから、需要者側は値上げに抵抗を示し、現行価格の維持が精いっぱい。
価格は、無塗装品ラワン12×900×1800mmで枚当たり1760円と前月比変わらず。
展望:当面、強含み推移の見通し
産地側は強気の交渉姿勢を堅持する中、為替のさらなる円安進展から、先行きの調達コストは一層上昇するものとみられる。荷動きの早期回復は期待薄だが、流通各社は、販売価格への転嫁に向けて、取引姿勢を引き締める構え。当面、強含み推移の見通し。
【合板輸入量(年計)】(単位:千m3)
年月 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年(1~6月) |
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輸入量 | 2627 | 2619 | 1984 | 2107 | 1032 |
対前年度比増減 | 18.6% | -0.3% | -24.2% | 6.2% | -0.6% |
資料出所:日本合板工業組合連合会
コンクリート型枠用合板/価格推移

主要資材の市況 【地区別】
