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エアハート工法は、東日本大震災による下水復旧工事において開発された簡易水替工法であり、効率的かつ衛生的で管理が簡単という特長を持つ。
動力源はコンプレッサーを使用し、機材は特殊プラグとホースのみのため設置、撤去が短時間(10~20分程度)で完了する。
上流人孔の既設管に特殊止水栓を設置し、管きょ内をポンプピットとするため、水替延長を短縮することができ、歩行者や地域住民への安全確保や影響を最小限に抑えることを可能とする。
項目 | 基本仕様 | ||
管きょ種類 | 下水道、農業用水、排水樋管、工業用水管等 | ||
管きょ形状 | 円形、卵形 | ||
対象口径 | 既設 | サイズ | 施工最大延長 |
最大延長 | 円形、卵形 | φ150~600 | 300m |
管径(㎜) | 延長(m) | 時間(H) | 揚程高(m) | 水替え量(㎥) |
φ150~250 | 最大300 | 1.0 | 5.0 | 34.20 |
φ300~600 | 最大300 | 1.0 | 5.0 | 68.4~102.6 |
※ 最大=1台=5.0m揚程高=630(L/min)×0.9≒570㍑で試算 ※ 作業最大揚程高=7m |
従来工法は、上流人孔①の上流側に止水栓を設置し、溜まった汚水を上流人孔②より水中ポンプで汲み上げる。
そのため工事箇所のみだけでなく、工事不要箇所を含めた上流人孔②まで工事規制エリアが拡大する。
また、人孔に汚水を貯留して直接吸引するため臭気がきつく、作業中に吸引部のゴミを除去するなど、不衛生な環境で手間をかけて作業している。
エアハート工法は、上流人孔①の上流側に特殊止水栓(中通し止水栓)を設置し、そこから汚水がエアハートプラグの立ち上がり吸引部を通り、エアハートポンプに送られるため、工事規制エリアは工事箇所のみの最小限にすることができる。
目詰まりも臭気もなく環境衛生的にも優れた工法であり、従来工法の問題点を改良した工法である。
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最終更新日:2023-12-25