東京地区 市況(現況と見通し)
経済調査会2025年8月上旬調べ。品名規格欄の②③等は調査段階を示します。
調査段階は月刊『積算資料』の「積算資料の見方」(目次12)を参照ください。
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ガソリン/販売業者間の牽制から前月比変わらず
現況:スタンド価格は硬直化
経済産業省発表の1~5月期の資源・エネルギー統計によると、ガソリンは約1708万KLと同1.6%減少。2024年問題による物流の効率化や省燃費車の普及拡大により減少した需要は回復せず、低調に推移している。
7月は中東産の原油価格がじり高に推移し、為替相場も緩やかに円安が進行したことで、仕入コストが上昇した。激変緩和対策の補助金が定額分を超えて追加支給された。ガソリン(スタンド渡し)は、隣接する販売業者間で牽制し合い、夏期需要期に向けた価格転嫁が進まず、レギュラーでL当たり154円(消費税抜き)と前月比横ばいで推移した。
展望:先行き、横ばい
足元では原油価格、為替相場に目立った動きはない。OPECプラスの有志8カ国による自主減産完了後のさらなる増産、米国によるロシアへの追加制裁の可能性などの、発生しうる原油相場の変動要因を警戒し、多くの販売業者は現行相場を維持する姿勢をみせている。先行き、横ばい。
【ガソリンの販売量(年計)】(単位:千KL)
年月 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年(1~5月) |
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国内販売数量 | 44768 | 44781 | 44645 | 43826 | 17080 |
対前年比増減 | -2.8% | 0.0% | -0.3% | -1.8% | -1.6% |
生産量 | 44813 | 46339 | 45067 | 42543 | 17096 |
対前年比増減 | 1.5% | 3.4% | -2.7% | -5.6% | -6.6% |
資料出所:経済産業省「資源・エネルギー統計」
ガソリン/価格推移

主要資材の市況 【地区別】
