近年、集中豪雨や台風などによる土砂災害が頻発しています。また、都市部の住宅地に近接する急傾斜地でも斜面の一部が崩落するなど、重大な事故も発生しています。土砂災害の発生を未然に防ぎ、地域住民や社会インフラを守る安全・安心の確保に向けた取組みは、国土交通省や地方自治体の喫緊の課題である一方、限られた予算の中で効果的な斜面防災対策を施すことが強く求められています。本特集では、斜面防災に有用な資機材や工法、新技術を取り上げ、幅広く紹介します。
【積算資料公表価格版 2025年6月号連動企画 特別寄稿】
・日本の斜面対策技術の国際化の課題 ―抑止力算定手法の海外との違い―
SD工法研究会
カテゴリ:法面工
スタンドドライブ工法(SD工法)は、足場やクレーンを使用せずにロックボルト工の施工ができる無足場ロックボルト工法である。削孔機をワイヤーで固定し、移動するため、仮設足場やクレーンを必要としない...
クリアーシステム株式会社
カテゴリ:法面工
ドライマットは、ポリエステル製の立体網状構造体(ウェーブネット)に特殊セメントモルタルを含侵した複合マットである。使用前は柔らかく地面の凹凸にフィットし、アンカー固定後、雨水や散水によりセメン...
ノンフレーム工法研究会
カテゴリ:法面工
「ノンフレーム工法」は、斜面の樹木などの植生が持つ斜面安定効果を生かしつつ、補強材と地山の相互作用によって、自然斜面全体の安定性を高める工法。樹木伐採や法切を行わず、現況地山のままで施工すると...
フリーフレーム協会
カテゴリ:法面工
わが国の法面保護技術は、高速道路やダム、急傾斜地などを中心に、国土保全と安全の確保、 自然環境・景観の保護に大きく貢献しながら、発展してきた。 「フリーフレーム工法」は、合理的な金網型枠(フリ...
ライト工業株式会社
カテゴリ:法面工
マルチ法面工法とは、降雨等の耐浸食性を有するモルタル吹付け部(基面部)と景観性の調和に優れた植生部(表面部)の二層構造からなる法面保護工。主な特長は、基面部に天然素材由来のパルプモウルド(開口...
高所機械施工協会
カテゴリ:法面工
従来の工法では、仮設足場にボーリングマシンを設置し、施工していた高所法面のロックボルト工事を、アンカーロックマシン(ARM)を使用して施工するのが「無足場ロックボルト工法」である。この工法は、...
長繊維緑化協会
カテゴリ:法面工
ロービングウォールⅡ工法は、砂と安定化材の混合物に長繊維をエアの圧力で強制的に吹付ノズル先端にて混入させ、吹付けにより補強土構造物を造成し、その補強土表面を植生基材吹付工などで緑化する2種類か...
プレストネット工法協会
カテゴリ:法面緑化工
プレストネット工法は、先行して一定の引張力(受圧板に10~30kN)をロックボルトに与えておくと同時に、ロックボルト頭部に設置した鋼棒およびウイング鋼材にあらかじめ緊張力や支圧力を与えておくこ...
カテゴリ:法面緑化工
掲載誌:積算資料公表価格版2025年7月号 p.298
ポリソイル緑化工で使用する土壌コーティング剤(土壌団粒化剤)「ポリソイルα」 は、アクリル系重合体樹脂を主成分とする水性の高分子材料である。電気的に中立な非イオン(ノニオン)系であり、pHが中...
KJS協会
カテゴリ:アンカー工
PC鋼より線の各素線間までエポキシ樹脂を充填した耐久性の高い引張り材、付着型ECFストランド(FLO-BOND)を使用し、簡素な構造でありながら水密性を高めて高耐久性を実現。またアンカー頭部に...
ハイパワーフェンス協会
カテゴリ:防護柵設置工
「HEF(High-power Earth Fence)」は、斜面崩壊により発生した崩壊土砂を防ぐ高機能フェンス。「土砂災害防止法」に基づいた崩壊土砂の衝撃力と堆積土圧・捕捉土砂容量に対応して...
ハイパワーフェンス協会
カテゴリ:防護柵設置工
HSF工法は、雪崩予防・せり出し防止および250kJ程度までの落石防護を目的として開発された雪崩・落石兼用柵である。直接地盤に支柱を建て込む杭式基礎のため、脆弱地盤等のさまざまな地盤条件に適応...
ハイパワーフェンス協会
カテゴリ:防護柵設置工
ハイパワーロックフェンス工法 (HRF工法)は、最大1000kJ程度の落石を受け持つことが可能な、高エネルギー吸収型落石防護柵である。高強度かつ変形性能に優れた支柱を用いており、擁壁上設置や直...
九州防災メンテナンス株式会社
カテゴリ:補強・補修工
「モルダム工法」は、石積みそのものを作り直す必要もなく、既存の石積みの内部に接着性の高い石積専用充填剤を注入する石積補強の工法。排水機能を確保したまま、積まれた石を内部から補強するため、既設の...
JS斜面工法協会
カテゴリ:落石防止網
J-キャフネットは、支柱基礎にアンカーを用いるため、コンクリート基礎が不要。設置場所を選ばず高い施工性を実現した。100KJまでの落石エネルギーに対応。実物実験にて安全性も検証済み。
JS斜面工法協会
カテゴリ:落石防止網
J-ワイド伏工は、従来の落石予防工商品であるワイヤネットの構造を見直した新しいタイプの落石予防工である。補助ロープの代わりに高強度金網を用いることで、高い安全性と経済性を確保。発生した落石の運...
斜面安全掘削協会
カテゴリ:掘削工
法面の人力掘削作業は危険で体力を有する作業のため、作業員の確保が困難である。1日の施工量も限られており工事期間も非常に長く必要である。本工法は、上記の問題を一挙に解決するために開発された工法。...
株式会社トーエス
カテゴリ:法面工
EPM工法は、層厚1.0m程度までの地山の侵食を防止する工法法である。種子や生育基盤材を植生袋内に充填し、連続袋体ネットに取り付け、地山と接する側に種子付シートを装着した構造。連続袋体ネットは...
株式会社トーエス
カテゴリ:法面工
アルミディスクは、切土法面の安定化を図るため、鉄筋挿入工と併用する工法として開発された、アルミニウムを用いた鉄筋挿入工用反力体である。
株式会社アイビック
カテゴリ:法面工
タフネスフォーマー工法は、1m2当たり120t以上の高い接着力を有するポリマーセメントモルタルを法面全体に薄層吹付すること、亀裂部分に充填すること、および「岩と岩」・「岩と被覆金網(TFネット...
エコ・パワーネット工法会
カテゴリ:法面工
デルタックス工法とは、高強度ネットである「デルタックスネット」または「グリーンナックス」とL型アンカーピンを組み合わせ、斜面の表面保護や既設吹き付け面の剥落・脱落を防止する斜面対策工である。
グリーンポケット協会
カテゴリ:法面緑化工
グリーンポケット工法は、モルタル・コンクリート吹付工および吹付法枠工に植生工を併用した法面緑化工法である。植生基盤をプランター状に造成するため、植物が生育しやすく、従来工法の植生工では永続的な...
日本特殊緑化協会
カテゴリ:法面緑化工
バイオ・オーガニック工法は、自然回復緑化・自然侵入促進工に対応した客土注入マット工。自然を育てる緑化工法であり、国内最大の施工実績(平成28年度末現在:2,622,000m2)を有する。土砂か...
GRASP工法協会
カテゴリ:アンカー工
GRASP工法は、崩壊が予想される法面、崩落してしまった法面、自然法面、老朽化した法面、擁壁の補強等の斜面を鋼製支圧と現場打鉄筋コンクリート製受圧板が一体化した受圧構造物で法面安定を確保するグ...
日建工学株式会社
カテゴリ:かご工
かご楽は、従来のふとんかご工と比較し、工期の短縮や省力化が図れる。製品の網目を細目化し使用線材を太くして、本体剛性の向上や中詰材に砕石(C-40以上)を使用することを可能とした製品である。
MJネット研究会
カテゴリ:防護柵設置工
MJネットは、変形時におけるエネルギー吸収能カの高い「ASMネット」、引張荷重作用時に摩擦を伴ったワイヤロープのスリップによってエネルギーを吸収する「ブレーキシステム」などにて落石を捕足する、...
ハイジュールネット工法研究会
カテゴリ:防護柵設置工
ハイジュールネット工法は、ワイヤロープを用いた特殊ネット(ケーブルネット)とブレーキエレメントにより落石や崩壊土砂を受け止める高エネルギー吸収型防護柵である。また、スイスのSAEFL(スイス環...
ループフェンス研究会
カテゴリ:防護柵設置工
「ループフェンス」は、最大1500kJクラスの落石を捕捉できる、高エネルギー吸収型落石防護柵である。鉄筋コンクリート充填鋼管を使用した高耐力・高靭性支柱と、支柱間をループ状に巻きつけられたワイ...
バリア研究会
カテゴリ:防護柵設置工
「ロックバリア」は、高強度のひし形金網を使用した斜面設置型防護柵である。軽量かつシンプルな部品を用いたコンパクトな防護柵で、優れた施工性を発揮する。
サンスイ・ナビコ株式会社
カテゴリ:仮設工
砂防堰堤造成時の背面等で、表面浸食により落石の危険性の高い法面にECOバインドを直接吹き付けることで、工事期間中の斜面安定を図る技術である。