NETIS登録番号:(旧)CG-150017-A
ドライミスト式ワイヤーソーイングシステム
施工状況
概要
切粉除去と冷却目的のフィンを外周に設けたドライミスト専用ダイヤモンドワイヤーを使用する、高配筋コンクリートに強いワイヤーソーイングシステムである。
特長
- ワイヤーソーによるSRC構造の鉄筋コンクリート構造物などの切断工事において、切削汚泥水を発生させない。
- 毎時5ℓ以下の冷却水をドライミストとして供給し、ダイヤモンドワイヤーの発熱を軽減する。
- 専用ダイヤモンドワイヤーに設けたフィンでワイヤーの冷却効率を向上させるとともに、切断時に発生する切粉を効率的にかき出す。
- 専用ダイヤモンドワイヤーに設けたフィンでかき出した切粉を完全回収する。
- 冷却水の使用水量が少ないため供給位置を変更する必要がなく作業効率が向上する。
- ワイヤーソー切断に先行する通し孔も乾式コアドリリング工法を用いることで被削物を汚泥で汚すことなく施工が可能。
また乾式ビットは振動が少なく、湿式と同等の施工スピードを可能にした。
乾式コアドリリングシステム構成図(参考)
施工手順
- 被切断物に①ワイヤーソーマシンをアンカーで固定し、ワイヤーソーマシンに③インテークガイドプーリ、④ミスト供給装置、⑤加圧式給水タンクを取り付ける。
- ⑥ダイヤモンドワイヤーを巻きつけスリーブで接続し、切断ラインに合わせ緊張する。
- ダイヤモンドワイヤーの外側に⑦ワイヤーガードを取り付け養生する。
- ⑧集じん機、②油圧ユニット、その他の機器を接続する。
- 事故防止のため、ダイヤモンドワイヤーが巻きつけてある周囲を防護シートまたは防護板で囲う。
- ワイヤーソーマシンを運転する、切断時に発生する切粉は集じん機により③インテークガイドプーリを通り⑧集じん機に回収する。
- 切断終了後、各機器を被切断物から取り外す。
- 切断面に付着している切粉を⑧集じん機で清掃する。