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脱炭素型地盤改良工法 SUSMICS®ーG|地盤改良工|清水建設株式会社/株式会社東洋スタビ

フェノールフタレイン溶液を用いた混合厚さ確認状況
フェノールフタレイン溶液を用いた混合厚さ確認状況
バイオ炭と溶融スラグを混合し、カーボンネガティブを実現
バイオ炭と溶融スラグを混合し、カーボンネガティブを実現

 

概要

「SUSMICS®-G」はセメントやセメント系固化材に加え、溶融スラグとバイオ炭を敷き均した後、機械で混合撹拌して締め固めることで、CO₂排出量を実質ゼロにする脱炭素型地盤改良工法である。
溶融スラグを混合することで、土性を改善し、製造時に多量のCO₂を排出するセメントの使用量を低減する。
併せて、セメント使用量相当のCO₂排出量を、バイオ炭に固定化されたCO₂により埋め合わせることでカーボンニュートラルを実現。
地盤の混合・撹拌は従来どおりの施工方法で行うため、工程や使用機械も変更することなく、既存工法の適用が可能。
 
 

溶融スラグの効果

溶融スラグは、一般廃棄物を約1,300℃以上の高温で溶融したものを冷却し、固化させた砂状の物質。

溶融スラグの効果
  • 土性を改善、CO₂を削減
    改良対象土に溶融スラグを混合することで、含水比の低下と砂分増加の効果があることが分かった。
    土性が改善し、地盤の強度が向上するため、セメントやセメント系固化材の使用量を低減でき、CO₂排出量を削減できる。
  • 廃棄物の有効活用
  • コストを削減

 
 

バイオ炭の効果

使用するバイオ炭は、オガ粉を炭化したオガ炭を粉砕したもの。
木材に含まれる炭素をバイオ炭として土壌に閉じ込める。

バイオ炭の効果
  • カーボンクレジット
    農業分野では、「バイオ炭」が国のJ-クレジット制度として認められ、バイオ炭のCO₂貯留量が環境価値としてクレジット化されている。
  • CO₂削減
    セメントおよびセメント系固化材製造時のCO₂排出量をバイオ炭による炭素貯留で埋め合わせる。

 
 

施工手順

  1. 室内配合試験
    改良対象土で室内配合試験を実施する。
  2. 材料の敷き均し
    改良対象土の上に溶融スラグ、バイオ炭、固化材を敷き均しする。
  3. 溶融スラグ
    溶融スラグ
    バイオ炭
    バイオ炭
    固化材
    固化材
  4. 混合
    バックホウやスタビライザなどの施工機械を用いて十分に混合攪拌する。
  5. 整正・転圧
    改良地盤の強度と安定性を確保する。
  6. 品質確認試験
    改良土を採取して、一軸圧縮試験を実施する。

 
 

【SUSMICS®ーG】を実工事に初適用

小田急電鉄㈱から受注した鶴川駅改良工事(東京都町田市)で、クレーン据え付け箇所の地耐力確保を目的とした浅層地盤改良工事の一部に適用した。
本工法は㈱東洋スタビと共同開発したもので、改良対象土に土性改善効果のある溶融スラグとCO₂貯留効果のあるバイオ炭を混合することで、施工のカーボンニュートラル化を実現している。
溶融スラグの混合により使用量を抑制したセメント由来のCO₂排出量をバイオ炭による炭素貯留で埋め合わせ、施工時CO₂排出量を実質ゼロにすることが可能である。
 
適用対象は当該地盤改良工事の施工面積約1,900㎡のうち約60㎡であるが、他の施工エリアにも溶融スラグを活用した混合処理工法を適用しており、エリア全体で約43tのCO₂排出削減を実現している。

 

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最終更新日:2025-09-26

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