電子カタログ
「はく落防止対策性能照査試験/膨張コンクリートの拘束膨張及び収縮試験|構造物調査|一般財団法人日本品質保証機構」の資料請求はこちらから
コンクリート構造物は耐久性が高くメンテナンスフリーと考えられてきたが、構造物の高齢化に伴う手入れの必要性、また近年の社会情勢や環境変化による早期劣化の現状から、そのメンテナンスの必要性が強く認識されるようになっている。
トンネル内でのコンクリート塊落下事故や高架橋からのコンクリート片はく落事故など、コンクリート片はく落による第三者被害を未然に防止するための補修・補強工事が各構造物管理者に求められている。
日本品質保証機構では、各管理団体が性能確認を要求している、はく落防止の押抜き試験を行うことができる。
試験適用規格 | 規格値 | 供試体 |
試験法424※ | 変位10mm以上における最大荷重の 3個の平均値が1.5kN以上 |
実際の現場と同配合の供試体 |
JSCE-K533 | 変位10mm以上における最大荷重の 3個の平均値が1.5kN以上 |
上ぶた式U形側溝(ふた) 1種呼び名300 (400×600×60mm) |
試験頻度は同一施工条件で各橋梁1連ごとに実施
※連続シートをコンクリート表面近傍に埋め込む場合のみ実施可能
試験適用規格 | 規格値 | 供試体 |
付属書17-2 | 変位50mm以内で押抜き荷重 1.5kN以上 |
上ぶた式U形側溝(ふた) 1種呼び名300 (400×600×60mm) |
試験頻度は工事ごとの品質管理計画による
膨張材を混和材として混入したコンクリートは、膨張コンクリートと呼ばれる。コンクリートは自己収縮等により収縮ひび割れを起こすことがあるが、膨張コンクリートは硬化時に体積膨張による応力が働くことで収縮による応力が軽減されるため、収縮ひび割れを防ぐことができる。
膨張コンクリートの品質確認としてJIS A 6202「コンクリート用膨張材」附属書B(参考)に、“膨張コンクリートの拘束膨張及び収縮試験方法”が規定されている。当該試験方法には2種類の試験方法がありA法(膨張だけを対象とした試験方法)とB法(膨張及び収縮を対象とした試験方法)が規定されている。日本品質保証機構では、A法およびB法による試験を行っている。
試験引用規格 | 規格内容 | |
判定基基準 | 試験頻度 | |
膨張材を使用するコンクリートの調合 設計・施工指針案(日本建築学会) |
材齢7日において 150×10-6以上 |
― |
膨張コンクリート設計施工指針 (土木学会) |
・収縮補償用1回(試し練り時) 材齢7日において1回以上/工事 150〜250×10-6 ・ケミカルプレストレス用 材齢7日において 200〜700×10-6 (工場製品については) 200〜1000×10-6 |
1回(試し練り時) 1回以上/工事 |
NEXCO施工管理要領 | ・収縮補償用 工事開始前 ・ケミカルプレストレス用 荷卸し時に構造物の重要度と 工事の規模に応じて定める |
「はく落防止対策性能照査試験/膨張コンクリートの拘束膨張及び収縮試験|構造物調査|一般財団法人日本品質保証機構」の資料請求はこちらから
最終更新日:2024-03-25