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アス・ストップ工法とは、地下室、地下鉄、下水処理場やトンネルなどの地中構造物の躯体コンクリートに発生したクラックや、打継ぎ目からの漏水を止める新しい止水工法。アスストップ工法に用いる材料はアス・ストップシールと称し、アスファルトを主原料に用いており、優れた防水性とコンクリートへの付着性を兼ね備えた、安定性および信頼性の高い注入材であり、地下構造物の背面に止水層を形成してクラック内部に充填される。
アス・ストップシールの基本構成は、アスファルト乳剤と硬化剤であり、使用材料の配合を変化させることで、クラックの状態や漏水の程度が異なるさまざまな箇所へ対応可能。
① 信頼性の高い止水効果が期待できる
注入材は粒子が細かく弾力性に富み、また粒度も低く抑えているため微小な隙間部への充填が可能で、確実な止水効果が期待できる。
② 硬化時間の調整ができる
流水がある場合など注入箇所の状態に応じ、使用材料の配合を調製することで硬化時間の調整が可能。
③ 施工性に優れている
施工機械は軽量かつ小型で場所を取らず、漏水原因箇所が広範囲の場合や不明な場合も、注入材の自己充填効果により漏水箇所を探し当て、止水することができる。
④ 耐久性に優れている
地中バクテリアに対する耐性を有している。塩分が存在しても硬化に影響はない。耐酸、耐アルカリ性、耐薬品性など通常の使用条件では、止水材の劣化はない。
⑤ クラック追随性に優れている
硬化後は弾塑性体であるため、クラックの変形に対する追随性に優れており、長期的な止水効果が期待できる。
⑥ コンクリート躯体との接着性
アスファルト乳剤とコンクリートの接着は、溶剤系のプライマーと同程度と良好な結果が得られている。
厚生労働省・水質基準に関する省令による水道法に基づく水道施設の技術的基準を定める省令第1条第171号ハの規定に基づく資機材等の材質に関する試験に適合した材料。
■特許:第3996009号
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最終更新日:2023-08-18