NETIS登録番号:(旧)QS-080010-V

高エネルギー吸収型 落石防止柵

高エネルギー吸収型 土砂防止柵
ハイジュールネット工法
ハイジュールネット工法は、ワイヤロープを用いた特殊ネット(ケーブルネット)とブレーキエレメントにより落石や崩壊土砂を受け止める高エネルギー吸収型防護柵である。
また、スイスのSAEFL(スイス環境森林局)とWSL(スイス連邦 森林・降雪・詳細研究所 自然災害部)のガイドラインに則った試験方法で落石実験を行い、その性能を確認した。
落石防止柵・土砂防止柵・共通の特長
- 環境にやさしい工法
大規模な基礎掘削が不要なため、地形改変や大規模な伐採が不要で周辺環境への負荷が少ない。
- 優れた施工性
比較的軽量な部材を使用しているため、急傾斜地での施工性に優れる。
また支柱基礎等に使用されるアンカーは、地盤状況に応じてアンカー材を選択可能。
(状況に応じ定着長を選定)
- 優れた補修性
落石により損傷した箇所は、現地での簡易な補修で機能回復が可能。
- 高い柔軟性
日本国内の急峻な地形に合わせた、最適な柵高と支柱間隔が選択可能。
また設置箇所の地形・地質的制約を受けずに設置可能。
- 建設技術審査証明取得済み
一般社団法人日本建設機械施工技術協会発行の建設審査証明を取得している。
(建審証第0801号)
- 塩害対策にも対応
ワイヤロープは塩害対策用として亜鉛アルミ合金めっき仕様。
景観対応品(着色仕様)は応相談。
高エネルギー吸収型落石防止柵の特長
ハイジュールネット落石用は、最大3,000kJの落石エネルギーに対応可能。
- 高い柔軟性
最大吸収エネルギー量が異なる全6タイプ(250kJ、500kJ、1,000kJ、1,500kJ、2,000kJ、3,000kJ)の中から選定可能。
また現場状況に応じて柵高は3~7m、支柱間隔は5~10mの範囲で調整可能な為、各現場に最適な規格・規模を選定可能。
- 平成29年度版落石対応便覧に対応
- 積雪対応も可能
山形県内で2シーズンにわたり実証実験を実施。
積雪条件により使用部材の追加や補強を行うことで、積雪地方でも設置可能。
高エネルギー吸収型土砂防止柵の特長
近年多発している崩壊土砂に対応したハイジュールネット。
- 100~200kN/m²の崩壊土砂に対応
崩壊土砂の衝撃力に応じた3種類(100kN/m²、150kN/m²、 200kN/m²)の型式が選択できる。
- 土砂流出の抑制
崩壊した土砂を強靭で柔軟なケーブルネットで捕捉し、すり抜け防止の金網により、土砂の流出を最小限に抑制。小規模な土石流にも対応可能。

崩落土砂捕捉の実証実験の様子