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高エネルギー吸収型落石防護柵 リングネット落石防護柵 (RXEタイプ)|防護柵設置工|東亜グラウト工業株式会社

リングネット落石防護柵実物大実験での捕捉事例(RXE-300)

実物大実験での捕捉事例(RXE-300)

リングネット落石防護柵設置事例

設置事例



 

工法の概要

リングネット落石防護柵は、部材の変形によって落石エネルギーを吸収する高エネルギータイプの落石防護柵。
基本技術は、スイス連邦森林・雪・景観研究所(WSL)とFATZER社が、実物大実験を主体として開発したもので、日本の地形、地盤条件に適合するよう実験を重ね開発した。
平成8年に技術導入されてから20年を超え、施工実績は、施工箇所数:約1,000カ所、施工延長:約51,000mに達する。
 
このほど、従来のRXタイプを改良し、変形量を約30〜40%小さくしたRXEタイプをリリースした。
従来のRXタイプは最大3,000kJまで、落石規模に合わせて7種類の柵タイプを用意していたが、RXEタイプは500・1,000・2,000・3,000kJの4タイプがある。
柵タイプが増え、現地条件に合わせて選べる選択肢が広がった。

リングネット落石防護柵工法の概要

 

変形が小さく積雪への適用性が高いRXEタイプ

変形を抑制し、積雪地域での適用性を高めるため、従来のRXタイプにはなかった新しい部材を組み込んでいる。
 

  • Uブレーキ(衝撃緩衝装置)
    平鋼または丸鋼の連続曲げ変形を利用した衝撃緩衝装置。
    作動量が大きくなっても緩衝機能は一定であるため、連続した落石への対応能力が向上する。
    柵の両端部にのみ設置するため、取付けと交換が容易。
  • トランスミッションロープ(変形抑制部材)
    ネットの変形量を抑制する部材である。
  • ランニングホイール
    支柱頭部・下部に設置することでロープの摩擦が小さくなり、力の伝搬をスムーズにする装置。これにより支柱への負担が軽減される。

 
 

実物大実験で性能を実証

対応落石エネルギーの落石を確実に捕捉できることを、実物大実験において確認している。そのため、国土交通省道路局『道路土工構造物技術基準』(平成27年3月)における道路土工構造物の要求性能区分は「性能1」に該当する。
 
実物大実験は鉛直落下試験を実施し、EOTA(欧州技術認証機構)、FOEN(スイス連邦環境局)の認証を取得している。EOTA実験の結果は次のとおり。
 
・試験体:RXE-300(3,000kJ対応)
・重錘質量:7.87t
・柵到達時の落下速度:27.9m/s(100km/h)
・衝突エネルギー:3,063kJ
・柵最大変形量:6.97m
 
平成31年1月、建設技術審査証明を取得。

 

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最終更新日:2024-05-30

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