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「モザイクタイルの剥落防止工法 モザイクアンカーピン固定工法|外壁改修工事|株式会社リノテック/全国エアロ会」の資料請求はこちらから
近年のマンション外壁などに用いられるモザイクタイルの施工方法は、躯体コンクリートの段差調整としてモルタルを薄塗りした後、直接タイル張りする「直張り工法」が主流となっている。
躯体コンクリート面の下地処理は、超高圧水洗浄による下地処理(目荒し工法)が一般的だが、2005年以前は未実施の例も多く、コンクリート表面と張り付けモルタル間の剥離例が多く存在する。
このような剥離に対する改修工法は、タイル張り替え工法が選択されることが一般的だが、同一タイルの保管がなく、新たに準備したタイルでは外観の意匠性が損なわれる場合が多い。
また、従来のアンカーピンニングでは、10㎜程度の薄いモザイクタイル層への樹脂注入による膨れで意匠性が低下する恐れがある。
また外装タイルに適用される注入口付アンカーピンを適用するにはモザイクタイルでは薄く、割れ・破損のリスクがある。
つまりマンション外壁におけるモザイクタイルの浮きに対しては、適した改修工法がなかった。
そこで、リノテックは、精度の高い穿孔工具を活用し、弾性の金属小径ピン「モザイクアンカーピン」でタイルを固定し、化粧キャップにより意匠性を保つことができるモザイクタイル補修工法を開発した。
●特許第7075156号
工法概要図および工事工程を上の図1・2に示す。
前述の樹脂注入時における膨れ現象については、穿孔径より若干大きなモザイクアンカーピンをタイル中央に挿入することで、孔内部面に対して直交方向に復元力を作用させて躯体に保持する構造とした。
また穿孔は無振動湿式ドリルを用い、かつ専用プラグゲージで精度を管理する。
アンカーピン固定後は、ピンの横滑り防止と浮き部充填を目的として中空部に樹脂注入を行う。
注入材料は可とう性エポキシ樹脂や変成シリコン樹脂などである。
樹脂注入後、化粧キャップをピン頭部から挿入して仕上げる。
化粧キャップの仕上げ面は焼付け塗装であり耐久性・耐候性が高い。
直径はモザイクアンカーピンと同じ5㎜径で、補修跡が目立ちにくいのが特長である。
性 能 | 試験目的 | 結 果 | 基 準 ※ |
引張強度 (注入なし) | タイル固定部における面外耐力 | 306N/本 (平均) |
高さ45mの風圧力: 11.3N/本 |
引張強度 (注入あり) |
タイル固定部における面外耐力 | 531N/本 (平均) |
同上注入材: 変成シリコン系弾性接着剤 |
引張強度 (注入あり 凍結融解) |
寒冷地域を想定 | 672N/本 (平均) |
同上注入材: 変成シリコン系弾性接着剤 |
引張試験 (注入あり 熱劣化) |
夏期の壁面を想定 | 933N/本 (平均) |
同上注入材: 変成シリコン系弾性接着剤 |
アンカーピン単体せん断強度(注入なし) | アンカーピンのせん断強度 | 3834N/本 (平均) |
モザイクタイル壁(厚10㎜ )の垂直方向力:1.1N/本 |
※面外方向力:高さ45m、36m/s、区分Ⅲを想定。
モザイクタイル50二丁の場合。
(200本/㎡ )再現係数:鉛直方向力は自重+地震慣性力(=自重×1.5)とした。
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品名 | 規格 | 単位 | 公表価格(税別) |
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モザイクアンカーピン固定工法 | 弾性拡張型アンカーピン固定工法 φ5×45mmアンカー φ5mm化粧キャップ | 穴 | 1,700円 |
価格の適用 |
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施工規模(穴):1000以上。 |
最終更新日:2024-10-22