施工例(黄色の囲み部分が施工箇所)
補強性能検証実験状況
概要
スマートピタ工法は、既存建築物の外側に主要構造体として鉄骨およびコンクリートからなる補強部材を直接接合することで、建築物の耐力の向上を図る外付け耐震補強工法である。
※(一財)日本建築総合試験所 性能証明取得工法
特長
- 建築物の景観を保持
本工法で用いるフレーム型補強体は、従来工法で慣用されるブレース材とは異なり、補強部材により開口部が閉塞されないのが大きな特長である。
このため、採光や出入り口を妨げることがなく、外観が大きく変化しないという長所がある。
- 居ながらの施工が可能
施工時に退避施設が不要であり、コスト削減、現場施工期間の短縮につながることから、事務所や集合住宅、宿泊施設等に最適な耐震補強工法である。
- 地域を問わず施工が可能
普通コンクリートを用いるため、地方のコンクリートプラントでも出荷が可能である(コンクリート強度:30N/㎟程度)。
- 施工中の騒音・振動を低減する方法を選択可能
低騒音・低振動の施工が求められる場合、あと施工アンカーの代わりに「ディスクシアキー」*を用いることができる。
ディスクシアキーを用いた場合、接合面の目荒し作業の省略や、設置数の削減等により、工事の騒動・振動を低減できる。
※「ディスクシアキー」:飛島建設(株)、(株)大本組、サンコーテクノ(株)の3社が、(一社)建築研究振興協会で技術性能評価を取得した耐震補強用の接合材。
- 在来SRC構造と比べて収まりが簡素化
在来のSRC構造と比べて主筋がない(割裂防止筋を固定するための定着のない材軸方向筋はあり)ため、特に柱梁交差部で配筋が簡素となり、施工性や品質が向上する。