上下水道DX技術カタログ掲載
下水道のマンホール蓋、マンホール、管きょなどの点検箇所をタブレットで確認し、点検結果を地図上でデジタル管理する、下水管路施設の維持管理向けソリューションである。
管路施設の設備情報・点検情報を地図上で一元管理するシステムと、下水道マンホール点検向けのスマート点検ツール(360°カメラ、タブレット/スマートフォン向けアプリケーションなど)で構成されている。
特長
- 事前情報の収集
・地図上に設備データ(設備位置、設備名、図面など)を登録すれば、点検箇所を抽出できる。
・直近の点検結果を閲覧できるため、ストックマネジメント計画に利用できる他、災害時の情報収集にも活用できる。
- 現地点検
・入孔の必要なし。
・360°カメラによる撮影、テレビカメラ、ドローンなどで撮影した写真も本ツールに登録可能。
- 劣化診断
・「下水道維持管理指針(実務編)」に準拠した不良判定機能付き。
点検記録はその場でアップロードできるため、事務所での写真の整理作業が不要となる。
・「タグ付け機能」劣化などがある場合は、写真にタグを付けることで、点検の詳細を登録できる。
・現地で撮影した写真は、設備データに紐づけて自動格納が可能。
- 点検・修繕計画
・データを一元的に整理できるため、効率的に修繕計画の立案が可能。
例)点検対象を抽出・リスト化、効率的な点検ルートの策定
・点検結果データベースはCSVに出力可能。
ストックマネジメント計画へのデータ活用ができる。
導入効果
- 1件の現地作業に要する作業時間は従来技術から約7割削減(実測データより、約6分/件→約2分/件へ短縮、移動時間は含まない)。
- 事後の調査写真などのデータ整理作業に要する作業時間は、従来技術から約8割削減(実測データより、約20分→約4分へ短縮、移動時間は含まない)。
- 移動時間を含む1日当たりの調査・解析に要する費用は、従来技術から約4割削減(実測データより、MH1個の点検にかかる稼働が約40%削減)。
導入実績
S市建設部下水道課/T市土木部下水道課/N市土木部上下水道課/T市建設部下水道課/M市上下水道局下水道課
※令和6年度より提供開始
技術評価等の実績
- 第1回インフラメンテナンス大賞総務大臣賞
(※本技術の構成技術である設備管理用GIS(「トリプルIP®」)などが受賞)
- 国土交通省「上下水道DXカタログ」(令和7年10月)掲載