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「SSI工法|橋梁補修補強工|塩害対策工法研究会」の資料請求はこちらから
高度経済成長期以降に建設されたコンクリート構造物の多くに、塩害による劣化があり、(公財)鉄道総合技術研究所と旧日本道路公団試験研究所は、高防錆型断面修復工法「SSI工法」を共同で開発した。
SSI工法は、「塩分吸着剤」をあらかじめ配合した防錆材を鉄筋に塗布し、専用のポリマーセメントモルタルで断面修復を行う工法である。
「塩分吸着剤」のイオン交換機能により、鉄筋の残存錆や周辺のコンクリート躯体に含まれる塩化物イオンを吸着無害化すると同時に、亜硝酸イオンを放出して鉄筋近傍を防錆環境へ移行させる。
本工法は、鉄筋位置の塩化物イオン量が10kg /m³未満かつ鉄筋腐食が軽度であれば、鉄筋半面までのはつり出し(Sa断面)で済むため経済的である。
また、鉄筋の腐食が進行している場合や、鉄筋位置の塩化物イオン量が10kg /m³以上の場合でも鉄筋背面まではつり出し(Sd断面)で対応できる。
本工法は海岸に近い塩分の強い影響を受ける橋梁の上部工、下部工をはじめ、凍結防止剤が欠かせない寒冷地帯の高速道路など多くの適用実績(全国で1000件以上)がある。
本工法で補修した海岸沿い(海岸から35m)に位置する橋梁の桁について、施工から20年経過しても防錆効果が持続していることが確認できた。
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最終更新日:2024-05-31