コンクリート塩害劣化防止表面含浸工法　Ｔ＆Ｃ防食―塩害用―｜補修・補強工｜株式会社日興

NETIS登録番号：（旧）HKK-110001-VR
NNTD登録番号：1386

現場での塗布状況

10％ Nacl溶液　1年間浸漬結果

塗布状況と撥水状況

概要

「T＆C防食―塩害用―」は、2004年５月に建設技術審査証明を取得した表面含浸工法「T＆C防食」（建技審証第0403号NETIS登録番号：KT-090012-A）に使用していた材料の構成を改良し、特に塩化物イオンの侵入抑制効果を高めた表面含浸材である。

一般的な含浸材は撥水性を付与するシラン系、もしくは緻密化する珪酸系どちらかの１液型のため片方の性能しか持つことができないが、「T＆C防食―塩害用―」は緻密化した上に撥水性を付与するという、シラン、珪酸系両方の特性を併せ持つ２液ハイブリット型の含浸材である。

空隙・表面保護の原理

T&C防食-塩害用-は変性珪酸ナトリウムを主成分とする下塗り材A液と反応性シリコーンに複数のシランモノマーをブレンドしたことで反応性の異なる官能基を複数持つ上塗り材B液によって構成される。
そのため、コンクリート表層部を緻密化した後、基材コンクリートに深く浸透し、基材と強固に結合することで高耐久な吸水防止層を形成する。

農業土木分野では各種コンクリート構造物の長寿命化、劣化防止、維持管理はもちろんのこと、漁港や海岸に近い地理的条件にさらされる構造物の塩害被害を抑制し、高い防食性と経済性を発揮する。

特長

高い浸透性能
下塗り材A液はコンクリート表層から５～７㎜浸透することがビッカース硬さ試験により、上塗り材B液はA液塗布処理後のコンクリート表層から1.5～３㎜浸透することが含浸深さ試験（JSCE K 571）によりそれぞれ確認されている。
表面硬度の向上
珪酸塩を主成分とするA液がコンクリート表層部に浸透し、カルシウムシリケートを形成し、緻密化させることで表面硬度の増大が図られ、耐浸食性が向上する。
遮塩性の向上
コンクリート表層部に強固な吸水防止層を形成することで、水分および塩化物イオンの侵入を大きく抑制することが各種試験で確認されている。
この吸水防止層は、長期にわたりコンクリート構造物を保護するため、塩害劣化に対する耐久性を飛躍的に向上させる。
安全性能
A液、B液共に重金属類等有害な物質を一切含まないため、塩害が想定される構造物（漁港や海岸近く等の地理的条件）に対する表面処理において環境汚染の心配がない。
高い環境施工性
A液、B液共にローラー、刷毛、噴霧機等での容易に塗布でき、また塩害環境を想定した試験を多数実施し、優れた耐塩性能を確認している。
「T&C防食―塩害用―」を塗布した後の維持管理方法として、リコート性に優れるB液のみを再塗布することもできる。

施工工程

※コンクリート表面の調査の結果、下地処理が必要な場合がある。（クラック、ジャンカ等）

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積算資料（単価情報）

掲載価格の条件 >

品名	規格	単位	公表価格(税別)
T&C防食塩害用	表面含浸工法塩害防止シラン系+ケイ酸塩系	ｍ２	5,800円

価格の適用
・T&C防食塩害用東京価格。施工規模：300m2。平場作業基準。足場ならびに併用補修工は含まない。素地調整を含まない