NETIS登録番号:KK-210038-A

既設桁への再注入状況

国交省九州地方整備局での発表
概要
PCグラウト充填不足部に対して、小口径削孔を利用して高強度グラウトを再注入する補修工法。
注入口は先行設置が可能で、従来のグラウト再注入工法と比較して経済性・施工性の向上、工程短縮、コンクリート殻の削減等が期待できる。
・特許取得(第6831985号)
特長
- 経済性
従来技術との比較において、35%の経済性向上(社内比較)。
- 削孔径の縮小
充填不足確認用の調査穴(削孔径φ30㎜)を利用するため、先行設置が可能。
- 施工機械の小型化
施工機械を総重量107.0㎏から38.6㎏に小型化しており、機械経費および労務費の低減に寄与する。
(10ヶ所あたり)
安全性/スピード/作業効率アップ |
新工法による工法短縮 4日→3日 |
事故リスクの減少 小型化により 移動・運搬が容易 |
削孔穴に注入装置の先行取付可能 |
経済性35%・工期短縮33%アップ |
コストダウン |
材料費 35%ダウン |
機械損料 60%ダウン |
労務費 25%ダウン |
TOTAL35%ダウン |
※現場状況により異なる
適用範囲
- 適用可能な範囲
- 特に効果の高い適用範囲
- 削孔による既設構造物への影響を最小限に抑えたい場合
- 適用できない範囲
- 作業スペースおよび設備ヤードが確保できない場合
- 既設構造物のクラック等により真空にできない場合
施工手順
- 調査孔φ30㎜の穴を利用し、シース管内の空隙量を確認(写真A)した後、注入管(φ25㎜)・空気吸入管(φ5~φ15㎜楕円)をセットで取り付ける。
- 取付位置を確認後シールにて密閉し(写真B)、シールが硬化したら注入管・空気吸入管に耐圧ホースを取り付ける。
- シース管の空気を抜き真空状態(-0.07MPa以下)にする(写真C)。
- グラウトポンプ側のバルブを開けて、グラウト材をシース管内に注入。注入圧(0.3MPa以上)も確認する。
- グラウト材が真空特殊ポンプ側のグラウトホースに入ってきたら、吸入用ホースを緊結する。
- グラウトホース内の圧力が低下していないことを確認後、グラウトホースを緊結する(写真D)。
- グラウト材の硬化を確認後、仕上げを行う