タイタンコート防錆塗装工法｜橋梁補修補強工｜三重塗料株式会社

タイタンコート防錆塗装工法　塗装構成イメージ

キセノン促進耐候性試験の結果

鋼構造物の塗り替えにおいて発錆を抑制する防食工法。
錆転換機能を持つ防錆層および無機成分の厚膜の保護層で再腐食を抑え、重塩害環境においてもコストを抑えながら鋼構造物の長寿命化を図ることができる。
 
３種ケレンでも塗装可能で、現場での塗装時に起因する錆の再発リスクを極力少なくし、強靭な鋼構造物の維持と確保を実現する、耐塩害性の高い防錆塗装工法である。
 
耐塩害性の高い防錆塗装工法であり、掲載期間の満期を迎えたNETIS-VRアースコート防錆塗装システムの保護層をさらに強化した錆転換防食塗装工法である。
 
 

1. シロキサン結合反応硬化型塗膜を形成するため、耐候性・耐汚染性に優れる。
2. 超高耐候性を有するため、メンテナンス周期が延長できLCCを削減する。
3. 主成分が無機質のため不燃性に優れる。
4. 従来の無機系塗料に比べて、耐酸、耐アルカリ性、耐屈曲性、耐クラック性に優れているため、外部からの衝撃に強い塗膜を形成する。

• 高い耐塩害性、長期防錆性
• 工期短縮、コスト削減
• 人手不足の解消
• Rc-Ⅰ同等以上の耐久性
• 修繕可能数の確保

1. 適用可能な範囲
   ・一般環境下および重塩害環境下の鋼構造物全般
2. 特に効果の高い適用範囲
   ・Rc-Ⅰ塗装系が困難な箇所
   ・重塩害地域下にある鋼構造物
   ・凍結防止剤の散布が必要な環境下にある鋼構造物
3. 適用できない範囲
   ・没水部

●沖縄県７年暴露（光沢保持率）

●塩水噴霧試験（JIS K 5600)

基材：SS400鋼材を錆びさせ、各仕様に応じて下地処理を行う
上段：タイタンコート防錆塗装工法（３種ケレン＋防錆前処理＋防錆塗料２回）膜厚合計120μm
下段：RC-Ⅰ塗装（１種ケレン＋有機ジンクリッチ＋弱溶剤変性エポキシ２回）膜厚合計195μm
 
 

本工法（弱溶剤形無機フッ素樹脂塗料、以下①）と他工法（弱溶剤形フッ素樹脂塗料、以下②）の耐久性の比較を行うため、海岸から２㎞以内の塩害地域にある、施工から７年が経過した硫酸配管ラックについて追跡調査を行った。
 
海岸に近く、また酸雰囲気である本案件の鋼構造物は、これまでも５年前後で再腐食や塗膜劣化を生じている状況であった。
今回の調査では、①は他エリアで他業者により施工された②と比べ白亜化現象が少なく、艶の保持も良かったことから、保護層として耐塩害性に優れていることが実証された。
 
また下塗りの防錆層は、ケレン処理後に残る残存錆の影響を受けづらい再腐食進行抑制型塗料であり、本案件においても残存錆上に施工した。
施工中にも大気中に含まれる塩化物が付着してしまう恐れが高い案件であったが、大きな再腐食は確認されず、残存錆や塩化物イオン等の影響を受けず、長期の防食効果および耐塩害性に優れていることを確認した。

●施工から７年経過後の白亜化現象調査