NNTD登録番号:1365

D・BOX-LS100

D・BOX-LS100 施工状況
概要
「D・BOX」とは、セメント系固化剤を使用することなく、地盤補強と振動低減効果を同時に実現することができる製品。
名古屋工業大学名誉教授の松岡元(はじめ)氏が論証した「土粒子の区画拘束原理」を応用して開発したものである。
特長
- セメント他の固化剤を使用することなく、大きな強度を発生し地盤を補強する。
- 振動そのものを減衰させる効果があり、交通振動や地震動を低減させる。
- 大きな強度を発生しながら透水性を持つため、圧密沈下の早期収束・液状化防止・凍上防止・土中環境の維持等の効果が得られる。
- 局所圧密効果により、粘性地盤における地盤補強やプレロードを効果的・効率的に施工できる。
- 作業性に優れ、軟弱地盤の補強や振動低減を低価格で実現する。
主な機能(原理)
- 袋と内部拘束具の張力により、D・BOX内部の土粒子を強力に固化させる。
- D・BOXに入力された振動により微量な変形が生じる。
この際内部の粒子間に発生する摩擦力により、振動エネルギーを摩擦エネルギーに変換して振動を減衰させる。
- 軟弱地盤に敷設した際、直下で上昇した過剰間隙水圧を早期に消散することができる。
また、内部拘束具により形成されるD・BOX下面部の円錐形状のくぼみによって軟弱な土粒子を区画化し、せん断抵抗面を形成するため、土粒子自身の強度に関係なく短期的な強度を発揮する。
そのため沼地のような極めて軟弱な地盤においても支持力を得ることができる。
- 含水比の高い超軟弱な地盤でも、透水効果と形状特性によるせん断抵抗により沈下を抑制する。
これにより下層部には上部荷重に応じた圧力球根が発生し、必要な部分を必要な量だけ圧密する。
しかも排水は三次元的に起こるため、主要な沈下は短期間でほぼ終了し、必要とする支持力を得る事ができる(局所圧密効果)。