株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:佐藤俊美)は、低炭素型のコンクリートを橋梁向けのプレキャストPC床版に適用できるように初期強度を高めた「クリーンクリートPC床版」を開発した。
■クリーンクリートPC床版の特長
- 初期強度の課題を克服し、従来と同等の製造サイクルとコストを実現
クリーンクリートPC床版は、ブレーン値4,000cm2/gの高炉スラグ微粉末と早強ポルトランドセメント、そして特殊混和剤を使用し、蒸気養生を行うことで初期強度を確保した。
材料の配合や養生条件を工夫することで、通常のコンクリートと同等の製造サイクルを実現し、製造コストも従来と同水準に抑えることが可能となった。 - 塩害環境下における床版の長寿命化に貢献
高炉スラグ微粉末を配合することで、コンクリートの硬化体はより緻密になり、塩化物イオンの浸透が抑制される。
その結果、海岸沿いや降雪地域に設置された場合でも、海水の飛沫や融雪剤に含まれる塩分(=塩化物イオン)によるコンクリートの劣化を防ぐことが可能となる。
塩化物イオンの見かけの拡散係数は、一般的なコンクリートと比較して約6分の1にまで低減されており、塩害環境下における床版の長寿命化に貢献する。 - 製造時のCO2排出量を67%削減
クリーンクリートPC床版ではセメントの75%を高炉スラグ微粉末に置換しており、従来のプレキャストPC床版(高炉スラグ微粉末無配合)に比べ、製造時のCO2排出量を67%削減する。
■問い合わせ先
株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp/
最終更新日:2025-11-10
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