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パーティクルボードを加工した下駄箱
概要
「イワクラホモゲン」は、昭和28年(1953年)にドイツから技術を導入し、日本で初めて製造されたパーティクルボード(木質ボード)である。
建築廃材(解体材)や林地に放置された残材、その他の廃木材を細片やチップに加工し、接着剤で固めて作られるリサイクル製品。
本社敷地内の専用工場で生産され、木材の有効活用を通じて環境負荷の低減に貢献している。
本製品は、木材の長所を生かしつつ、高度な均一性、寸法安定性、加工性、オーバーレイ適正、音響特性を備え、断熱性や遮音性にも優れた性能を発揮する。
また単なる建材にとどまらず、地球環境に配慮したサステナブルな製品として、グリーン購入法における特定調達品目に認定されている。
リサイクル推進の功績も認められ、財団法人クリーン・ジャパン・センター会長賞や、平成10年(1998年)に内閣総理大臣賞を受賞するなど、環境貢献企業としての評価も高い製品である。
特長
- 高度な均一性と寸法安定性
本製品は、細かく砕かれた木材チップを均一に圧縮・成形することで、表面や内部の品質が安定している。
温度や湿度の変化による収縮や膨張が少なく、長期的な使用においても変形しにくい特性がある。
これにより、建築資材や家具素材として高い信頼性を発揮する。
- 優れた加工性
切断、穴あけ、表面仕上げなどの加工が容易で、設計や施工の自由度が高い。
職人やメーカーが求める形状や仕様に柔軟に対応できるため、さまざまな用途での利用が可能。
- オーバーレイ適正
表面に化粧シートや塗装を施すオーバーレイ加工に適している。
美観を重視する内装材や家具に使用される場合、デザイン性の高い仕上がりを実現する。
- 音響特性と遮音性
木質素材ならではの音響特性を持ち、音の反響を抑える効果がある。
また、密度の高い構造により遮音性にも優れて
おり、ホールやスタジオ、住宅の壁材など、音環境を 整える用途で重宝されている。
- 断熱性
木材の持つ自然な断熱性を生かし、熱伝導率が低いため、室内の温度を安定させる効果がある。
省エネルギー性能が求められる現代の建築において、環境に優しい選択肢として注目されている。
- 環境にやさしいリサイクル製品
本製品の最大の特長は、建築廃材や林地の残材を主原料とするリサイクル製品である点である。
放置されれば腐朽してしまう木材を有効活用することで、廃棄物の削減と資源の循環利用を実現している。
- 環境貢献と受賞歴
リサイクル貢献企業として数々の評価を受けてきた。
財団法人クリーン・ジャパン・センター会長賞の受賞や、平成10年のリサイクル推進功労者等表彰における内閣総理大臣賞は、環境保全への取り組みが社会的に高く評価された証である。
さらに、グリーン購入法の特定調達品目に認定されたことで、公共施設や環境配慮型のプロジェクトでの採用が進んでいる。
採用事例
木造住宅、体育館、マンション、オフィスビルなど の床下地材、化粧板としては家具、厨房家具部材などに採用されている。