NETIS登録番号: KT-210052-A
現場切断施工の状況
現場切断施工の様子
試験施工の様子
概要
スラブキラーは、バンドソーを用いて既設橋梁のコンクリート床版や横ずれ防止金具を主桁上で同時に水平切断する、自走式の切断機である。
従来は主にワイヤーソーイングで対応していたが、本技術の活用により、切断速度が向上し、省力化が可能となるため、経済性の向上と工期の短縮を図ることができる。
橋梁解体工事や、劣化損傷したコンクリート床版張替工事に対してその効果を発揮する。
特長
- 新規性
- ワイヤーソーからバンドソーを用いた自走式の自動切断装置に変えた。
- ワイヤーソーが露出している構造からバンドソーを切断装置本体に納めた構造に変えた。
- 厚いワイヤーソーから薄いバンドソーに変えた。
- 円形のワイヤーソーから帯状のバンドソーに変えた。
- 期待される効果
- バンドソーを用いた自走式の自動切断装置に変えたことにより、切断速度が向上するため、工程の短縮が図れる。
- バンドソーを用いた自走式の自動切断装置に変えたことにより、切断時の操作が容易となり、省人化が可能になるため、経済性と施工性の向上が図れる。
- バンドソーを切断装置本体に納めた構造に変えたことにより、防護設備が不要となるため、施工性の向上が図れる。
- 薄いバンドソーに変えたことにより、切断時に生じる粉塵が減少するため、周辺環境への影響抑制が図れる。
- 技術のアピールポイント
従来工法は、切断時に人手と時間を要し、ワイヤーが破断するリスクに備え防護設
備が必要という課題があった。
本技術では、切断速度が向上し、省人化が可能となり、また、防護設備が不要となるため、経済性と安全性の向上と工程の短縮が図れる。
コンクリート床板/スタッド切断後の状況
適用条件
- 自然条件
降雨、降雪、強風時には使用しない。
- 現場条件
・装置の幅は約2.5mあることから、主桁ウェブ芯の主桁間隔が約1.3m以上は必要となる。
・電源(200V)が必要となる。供給電源がない場合には発動電源機(200V 3相10KVA)が必要となる。
- 技術提供可能地域
技術提供可能地域に制限はなし。
適用範囲
- 適用可能な範囲
撤去する主桁上コンクリート床版幅550mm以下。
ハンチを含む床版厚400mm以下。
- 特に効果の高い適用範囲
コンクリート床版を有する合成桁橋。