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外壁複合改修工法(以下、ピンネット工法)は1990年代より上市され、ポリマーセメント系、透明樹脂系および不透明樹脂系の3区分から成る。
2022年以前は民間工事が過半を占めたが、近年は官公庁工事が60%程度に増加し、剥落防止技術として着実に浸透している。
ピンネット工法はRC造建物の改修技術として多く用いられるが、S造ALCパネルの改修にも一定の条件下で展開することができる。
以下にネットバリヤー工法V1(ポリマーセメント系)について説明する。
●ネットバリヤー工法
ネットバリヤー工法には、下地に強固に接着させてピンとネットで既存下地をカバーリング後に塗装仕上げを行う「ネットバリヤー工法P1」と下地との接着に期待しない「非接着」の考え方に基づき、一体化されたネット層をアンカーピンで保持して改修層を構築して多様な仕上げを行う「ネットバリヤー工法V1(以下、V1)」がある[P: Paint finish(塗装仕上げ)、V:Various finishes(多様な仕上げ)]。
V1は、主にS造ALCパネルの改修時などに用いる。
ALCは表面強度が弱いことから、単純に接着系の塗り付け材で改修するには剥離の恐れが払拭できないため、V1の非接着の構成・性能を推奨している。
つまり、剛性を高めたネット層とした上で、ビス(アンカーピン代用)でALCに固定し、新旧層の保持性能を高めた。
これにより、万一ALC表層やチョーキングした旧塗装面で剥離した場合においても、ビスとネットによって新規仕上げを含めた改修層をALCに保持できる。
また、塗装仕上げをした既存ALCパネルの模様替えとして、タイル張り改修してデザインを一新することも可能である。
ただしALC表面強度を考慮して仕上げ総重量が30㎏/㎡以下に設定する必要がある。
工法概要図および主要な工程写真を図1・2に示す。
ALC下地の場合は、アンカーピンに代えてALCビスと段付きワッシャー(φ35)を用いる。
ALCでは非接着を想定するため、アンカーピンの固定範囲を最大にするためにワッシャーを直径35㎜とし、約400㎜ピッチに配置している。
特長は上述した「非接着の考え方」であり、この安全性の高さから、剥離事例は皆無である。
また複数の下地(RC、ALC、コンクリートブロック)に対応でき、仕上げも塗装、タイル仕上げの選択肢があることから、「多様な選択ができる」ことも特長のひとつといえる。
なお、性能評価は下表を参照のこと。
●施工体制
事前に講習会を受講し修了証を受領した者が実施できる責任施工体制としている。
| 試験項目 | 試験データ | 評価基準値 |
| 複合改修層の面外曲げ試験 | 破壊荷重:746N 変位:14.4㎜ |
荷重490N以上または変位30㎜になるまで改修層が破断しないこと |
| ALCビス周辺部の面外耐力試験 (標準養生) |
一次引張強度:436 N | 250N (施工高さ16mにおける風圧力をアンカー1カ所当たりに換算し設定) |
| [参考:RC] アンカー周辺部の面外耐力試験 (標準養生) |
一次引張強度:827 N 二次引張強度:277 N (変位10㎜時) |
271N (施工高さ31mにおける風圧力をアンカー1カ所当たりに換算し設定) |
| [参考:RC] アンカー周辺部の面外耐力試験 (熱水繰り返し養生) |
一次引張強度:1093 N 二次引張強度: 459 N (変位10㎜時) |
271N (施工高さ31mにおける風圧力をアンカー1カ所当たりに換算し設定) |
| 複合改修層と 接着剤との接着性 | A社:0.81N/㎟凝集破壊率100% B社:0.92N/㎟凝集破壊率100% C社:0.74N/㎟凝集破壊率100% D社:0.75N/㎟凝集破壊率93% |
接着強度0.6N/㎟上、凝集破壊率75%以上 |
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| 品名 | 規格 | 単位 | 公表価格(税別) |
|---|---|---|---|
| ネットバリヤー工法P1 | モザイクタイル仕上の上に塗装下地を形成 | m2 | 11,900円 |
| ネットバリヤー工法V1 | タイル仕上の上にタイル下地を形成 | m2 | 16,000円 |
| 価格の適用 |
|---|
|
・ネットバリヤー工法P1 施工規模:200m2。規格・仕様欄の各仕上は改修前の仕上 ・ネットバリヤー工法V1 施工規模:200m2。規格・仕様欄の各仕上は改修前の仕上 |
| モザイクタイルの剥落防止工法 モザイクアンカーピン固定工法|外壁改修工事|株式会社リノテック/全国エアロ会 |
最終更新日:2025-10-27