＜資材の概要＞
屋根に降った雨水を軒先で受けて地上に流す設備。部位により、軒どい、たてどい、集水器など、その付属部材からなる。耐食性が求められるため、塩化ビニル樹脂製、ステンレス製、アルミニウム製のほか、塩化ビニル金属積層板製がある。


＜資材の種類・規格＞
１．軒どい
屋根に降った雨水を軒先で集めるとい。屋根の軒に沿って連続的に設けられる。断面形状から半円型の丸軒どいと、四角形の角軒どいがある。角どいには意匠製に富んだものや、降雨面積の広い屋根向けの大型角樋がある。
２．たてどい
　軒どいで集めた雨水を地上に降ろす樋。断面が円形の丸たてどいと、四角形の角たてどいがある。塩化ビニル製の丸たてどいには主に住宅向けに雨どい専用のもののほか、硬質ポリ塩化ビニル管（ＶＰ、ＶＵ管）が使われることも多い。
３．集水器
　「上合」や「あんこう」とも言われ、軒どいで集めた雨水をたてどいに落とすための、繋ぎ部分に取り付けるとい継手。装飾を施したものがある。

＜適用規格＞
JIS A 5706（硬質塩化ビニル雨どい）2006（追補1）
JIS K 6741（硬質ポリ塩化ビニル管）

＜業界・団体＞
塩化ビニル管・継手協会
塩ビ雨樋協会