- 2022-10-18
- 積算資料 | 積算資料速報レポート
主要資材の価格動向
建設資材価格指数
当会9月調査に基づく建設資材価格指数(全国・2015年度平均=100)は、建築・土木総合で前月比-0.2ポイントの147.9となった。
前月の値を下回るのは2020年8月調査以来で、2年振りに前月比でマイナスとなった。
これまで騰勢が続いてきた異形棒鋼やストレートアスファルト、一般建築用木材の価格が反落しており、これらが指数を押し下げた格好。
しかし、生コンクリートやH形鋼、型枠用合板などの騰勢は続いており、指数も前年同月比では+14.6ポイントと依然として高い水準を維持している。
資材によって市況感に温度差が生じており、騰落相半ばする形で建設資材価格指数は踊り場局面を迎えている。
特に生コンクリートは、原材料であるセメントの騰勢やエネルギー価格の上昇を背景とした製造・輸送コスト増を販売価格に転嫁する動きが続いている。
「積算資料」掲載都市では2022年4月以降、延べ379地区の価格が上昇した。
セメントの再値上げが打ち出される中、引き続き全国各地で強含み推移となろう。
詳しくは、建設資材価格指数をご参照ください
11月号の主な資材の動向(東京地区)
鋼材類
鋼材類 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
異形棒鋼(SD295 D16 ②) | t | 113,000円 | ![]() |
H形鋼(200×100×5.5×8mm ②) | t | 123,000円 | ![]() |
鉄スクラップ(H2) | t | 39,000円 | ![]() |
異形棒鋼は軟調な原材料市況の影響を受け前月比t当たり2,000円下落。
これで3カ月連続の下落となった。
一方、H形鋼は堅調な需要が下支えし、横ばい推移。
セメント
セメント | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
セメント(普通ポルトランド(バラ)) | t | 12,800円 | ![]() |
メーカーの値上げが浸透し前月比t当たり1,000円上伸。
メーカー側は再値上げを打ち出しており今後の動向も注目。
燃料類
燃料類 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
軽油(ローリー) | KL | 116,000円 | ![]() |
軽油は流通業者が採算重視の姿勢を継続し横ばい推移。
原油相場に先高観が生じていることから先行きは強含み。
木材類
木材類 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
コンクリート型枠用合板 (無塗装品ラワン 12×900×1800mm) |
枚 | 2,200円 | ![]() |
杉正角材(KD) (3.0m×10.5×10.5cm 特1等) |
m3 | 105,000円 | ![]() |
コンクリート型枠用合板は産地高が続くも荷動き鈍く22カ月ぶりに前月比横ばい。
一方、杉正角材は輸入材の入荷量が回復し需給が緩んだことから前月比m3当たり5,000円下落。
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最終更新日:2023-07-18