ホーム > 建設情報クリップ > 積算資料 > 積算資料速報レポート > 【臨時特集】建設資材価格指数が上昇に転じる ~前月比+1.1ポイントで2カ月前と同水準に~

主要資材の価格動向

積算資料2023年1月号(12月20日発売)速報(2022年12月19日発表)

 

建設資材価格指数

当会11月調査に基づく建設資材価格指数(全国・2015年度平均=100)は、建築・土木総合で前月比+1.1ポイントの147.9となり2カ月ぶりに上昇に転じた。
11月調査では一般建築用木材が4カ月連続の下落となったものの、セメント生コンクリートコンクリート二次製品等は騰勢が続いており、これが指数全体を押し上げる要因となった。
前年同月との比較では+10.5ポイントで、プラス幅は縮小傾向にあるが、依然として2桁を超える伸びとなっており、建設資材価格は高止まり局面が続いているといえる。
 
最新の12月調査(「積算資料」1月号)でも、一般建築用木材は続落しているが、一方で、アスファルト混合物生コンクリート等は引き続き全国的に強基調で推移している。
特にアスファルト混合物は、メーカーの製造コスト上昇を背景とした値上げ交渉が各地で活発化しており、東京地区では今年だけで3回目となる市況上昇となった。
ただし、足元では主原料であるストレートアスファルトの市況が軟調に推移していることから、先行きは不透明感も強い。
引き続き、アスファルト混合物の市況動向が注目される。

 

建設資材価格指数(全国・2015年度平均=100)

 

積算資料2022年4月号~2023年1月号 全国アスファルト混合物市況動向

 
詳しくは、建設資材価格指数をご参照ください
 
 

1月号の主な資材の動向(東京地区)

鋼材
鋼材 単位 価格 先行き
異形棒鋼(SD295 D16 ②) 115,000円
H形鋼(200×100×5.5×8mm ②) 123,000円
鉄スクラップ(H2) 36,500円

 
異形棒鋼は電力料金の高騰による製造コスト増を販価に転嫁する動きが強まり、t当たり2,000円上伸。
鉄スクラップは軟調な海外相場に押され、じり安な市況展開。t当たり3,000円下落。
 
鋼材類の価格の推移
 
 

石油製品
石油製品 単位 価格 先行き
軽油(ローリー) KL 117,500円
ガソリン(スタンド レギュラー) L 149円

 
軽油は流通業者の仕入コスト上昇を背景にKL当たり1,500円上伸。
 
石油製品の価格の推移
 
 

舗装用材
舗装用材 単位 価格 先行き
ストレートアスファルト(針入度60~80) 114,000円
再生アスファルト混合物(再生密粒度13) 9,800円

 
再生アスファルト混合物は、今年度前半までのストアス急騰を受けた販売側の値上げが浸透しt当たり300円上伸。
足元のストアス市況は軟化しており、先行きは横ばい推移か。
 
ストアス、再生加熱アスファルト混合物の価格の推移
 
 
 

木材
木材 単位 価格 先行き
杉正角材(KD)
(3.0m×10.5×10.5cm 特1等)
m3 95,000円
米松平角材(KD)
(4.0m×10.5(12)×15~24cm 特1等)
m3 110,000円
コンクリート型枠用合板
(無塗装品ラワン 12×900×1800mm)
2,200円

 
木材は輸入材の入荷が順調な反面、需要が低調なため需給緩和が進み、国産材、輸入材ともm3当たり5,000円下落。
 
木材の価格の推移
 
 
印刷用PDFはこちら。
 
 

最終更新日:2023-07-18

 

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