- 2023-01-18
- 積算資料 | 積算資料速報レポート
主要資材の価格動向
建設資材価格指数
当会12月調査に基づく建設資材価格指数(全国・2015年度平均=100)は、建築・土木総合で148.1と前月比+0.2ポイントとなった。総合指数が前月を上回るのは2カ月連続。
9月調査から2カ月連続で下落したが、その後は再び上昇に転じており、指数は高い水準で一進一退の動きとなっている。
指数を建築、土木別にみると、建築指数は一般建築用木材が続落した影響により-0.4ポイントと下落。
一方、土木指数は生コンクリート、アスファルト混合物等の騰勢が続いており1.0ポイントの上昇となっている。
建築と土木で指数の傾向に差が生じているが、土木指数は直近28カ月連続で上昇しており、結果的に総合指数が高止まりする要因となっている。
最新の1月調査(「積算資料」2月号)でも、依然として生コンクリートの騰勢が続いており、27都市で市況が上伸している。
また、今年度通期でみると「積算資料」掲載の500都市中、85%に当たる425都市で1回以上の市況上伸が確認されている。
先行きについても、足元ではセメントの大幅値上げが打ち出されており、生コンクリートは引き続き全国的に強基調で推移する公算が大きい。
詳しくは、建設資材価格指数をご参照ください
2月号の主な資材の動向(東京地区)
鋼材
鋼材 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
異形棒鋼(SD295 D16 ②) | t | 115,000円 | ![]() |
H形鋼(200×100×5.5×8mm ②) | t | 123,000円 | ![]() |
鉄スクラップ(H2) | t | 40,000円 | ![]() |
鉄スクラップは堅調な海外需要を背景に相場は反騰し、前月比t当たり3,500円上伸。
一方、異形棒鋼とH形鋼は不需要期を迎え価格交渉は停滞感が漂う。現況、先行きとも横ばい推移。
石油製品
石油製品 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
軽油(ローリー) | KL | 118,000円 | ![]() |
ガソリン(スタンド レギュラー) | L | 149円 | ![]() |
舗装用材
舗装用材 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
ストレートアスファルト(針入度60~80) | t | 98,000円 | ![]() |
再生アスファルト混合物(再生密粒度13) | t | 9,800円 | ![]() |
ストレートアスファルトは原油相場の下落により前月比t当たり1万6,000円下落。
再生アスファルト混合物は横ばいで推移しているが、ストアスの急落により先行きは不透明感が強い。
木材
木材 | 単位 | 価格 | 先行き |
---|---|---|---|
杉正角材(KD) (3.0m×10.5×10.5cm 特1等) |
m3 | 95,000円 | ![]() |
米松平角材(KD) (4.0m×10.5(12)×15~24cm 特1等) |
m3 | 110,000円 | ![]() |
コンクリート型枠用合板 (無塗装品ラワン 12×900×1800mm) |
枚 | 2,200円 | ![]() |
木材は荷動きに精彩を欠くものの、流通在庫の調整が進行。
市況の下落傾向も一服し、価格は横ばいで推移。
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最終更新日:2023-07-18