- 2022-06-21
- 土木資材・工法
法面や鉄塔、信号機などを遠隔で監視する目的で開発された通信内蔵の3軸傾斜センサー。
対象設備の傾きや振動、衝撃の発生を検知するとアラートを連続で発報し、1分ごとの状況変化をメール等で担当者へ通知する。
70mm×134mmというコンパクト設計のため設置性に優れており、多地点監視を低コストで実現し、定期巡回負担を大幅に軽減することができる。
■お問い合わせ
オプテックス株式会社
https://www.optex.co.jp/
- 2022-06-21
- 土木資材・工法
点検員が高速道路の路肩に降りて、橋梁の伸縮装置(橋梁のつなぎ目)を点検する作業の安全性向上と省力化を目的に開発された、走行するだけで伸縮装置の変状を検知する日常点検車両。
降車点検は、路肩からの目視点検と車両通過時の異常音などの確認をするため、点検員の安全性確保に加えて、聴覚や体感などに頼る定性的な点検となっていることが課題となっていた。
本車両には、車両が伸縮装置を通過する際に発生する音から伸縮装置の健全性を計測するシステムと、変状部位を特定するためのシステムによる「JIシステム」を搭載。
点検員の路上作業を削減し、安全性向上や省力化、点検結果の定量化が期待できる。

小型マイクロホン

振動加速度計

レーザ変位計
今後、愛知県、岐阜県、三重県内の路線で試行導入し、点検結果の蓄積や評価の検証を行い本格展開を目指す予定である。
■お問い合わせ
中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社
https://www.c-nexco-het.jp/
- 2022-06-21
- 土木資材・工法
ウォータージェット技術を応用した機械式工法(湿式)により、コンクリート、鋼構造物の旧塗膜および錆等の除去を行う技術。

施工状況

施工面比較
作業で発生する除去材、粉塵等を発生水と同時に自動吸引できるようにしたほか、表面に凹凸がある鋼構造物の塗膜除去を連続的に施工するために、2種類の専用端末装置(平坦部用、ボルト用)を開発・活用している点に新規性が認められた。
■工法の特長
1.施工音は低音域で鈍い音であるため、周辺環境への影響を抑えることができる。
2.均一な圧力で施工するため、従来のディスクサンダーを用いた乾式工法と比べて施工面にムラがなく、品質の向上が図れる。
また、熟練工に頼らなくても安定した品質を確保できる。
3.ミスト状の水を高圧力で衝突させるため表面は高温となり、余剰なミストは蒸発し、乾燥した面となる。
このため、次工程に速やかに取りかかることができ工程短縮が図れる。
4.除去材、粉塵等を発生水と同時に自動吸引するため、有害成分を含んだ塗膜もオープンスペースで施工することができ、作業環境が大幅に改善される。
また飛散もないため作業員への安全性が向上する。
ハンドミストジェット使用時の車両配置
NETIS登録番号KT-220012-A。
■お問い合わせ
株式会社サーフェステクノロジー
https://www.sf-tech.co.jp/
- 2022-05-24
- 土木資材・工法
清水建設株式会社と共同で開発された、人力での掘削作業の負担を軽減するアシストスーツ。
腰コルセットと腕サポートパーツが付随した、身体に密着したベスト型のスーツで、掘削作業時の腕を引き上げ、腰周りを安定させることにより作業負荷の軽減を実現する。
肩腕パーツは付け替え可能で、動作に応じて片腕のみの装着、両腕への装着が選択できる。
■お問い合わせ
ダイヤ工業株式会社
https://www.daiyak.co.jp/
- 2022-05-24
- 土木資材・工法
降雨や地震により被災した盛土の早期復旧を実現する工法。
岡三リビック株式会社、小岩金網株式会社、ライト工業株式会社との共同研究により開発されたものである。
■早期復旧法
盛土が被害を受けた場合に、大型土のうの代わりにかご枠を使用するのが特長。
被災した区間にかご枠を設置し、その中に砕石を埋めることで早期復旧を可能にする。
また、従来工法のような複雑な工程がなく、耐降雨性も7割程度向上し、さらに工期は3割、工事費は6割削減することができる。
■強化復旧法
早期復旧法に地山補強材を追加施工することで耐震性能を高める工法。
早期復旧法に比べ5割程度強い地震まで耐えることができる。
なお「強化復旧法」は、令和元年の台風19号で被災した三陸鉄道リアス線の盛土復旧工事に採用されている。
■お問い合わせ
公益財団法人鉄道総合技術研究所
https://www.rtri.or.jp/
- 2022-05-24
- 土木資材・工法
植物由来の生分解性プラスチックを使用した結束バンド。
循環型社会の形成およびCO2削減に貢献する。
■製品の特長
1.循環型社会の形成に貢献
植物由来のプラスチックである「ポリ乳酸」を主原料としており、石油由来のプラスチックに比べ枯渇性資源への依存度が低
いため、循環型社会の形成に貢献する。
・ポリ乳酸
植物が生成したデンプンや糖を原料とするバイオマスプラスチック。
条件が整った環境下で微生物によって分解される生分解性プラスチックである。
2.CO2削減に貢献
ポリ乳酸は燃焼時のCO2排出量が他のプラスチックに比べて少ないため、CO2削減に貢献する。
3.水と二酸化炭素に分解
コンポスト(堆肥化)装置などの適切な環境下で、温度・湿度などの影響による加水分解、その後微生物による生分解が起こり、
最終的にほぼ全てが水と二酸化炭素に分解する。
通常の環境下ではほとんど分解しないため、同社の従来品である「インシュロック」と同じように使用することができる。
・コンポスト
生ごみや落ち葉、枯れ草などの有機物を微生物の発酵分解によって堆肥化するための装置。
■お問い合わせ
ヘラマンタイトン株式会社
https://www.hellermanntyton.co.jp/
- 2022-05-24
- 土木資材・工法
「スーパーエンジニアリングプラスチック」と呼ばれる超高分子量ポリエチレン(一般のポリエチレンの20倍の分子量)を使用した、強化型プラスチック敷板。
大型プレスで1枚1枚を型圧縮製造することで、材料の樹脂が型の中で隅々まで均等に圧縮され、完成した敷板には気泡や層ができることがない。
これにより、本製品は同社の従来品である「こうじばん」同様の超硬質を実現しており、軟弱地でも凹みが少なく、車両の通行を妨げないという特長がある。
本製品の滑り止めは立体的で、タイヤのスピンを防ぐと同時に、滑り止めが地面をしっかりつかむため敷板がずれることがない。
また、滑り止めの形状はオーバル(楕円)を縦方向・横方向に組み合わせた特殊なデザイン。点字ブロックのような形状で、1つのパターンで「タイヤが滑らない」「敷板がずれない」「人が歩きやすい」というマルチな機能を実現している。
120t車の通行も可能な耐荷重を有し、-30℃から60℃までの温度に対応可能。
サイズは2440×1220mm、色はブラック、重量は39kg。
「両面すべり止め」および「片面すべり止め」から選択可能である。
■お問い合わせ
株式会社こうじばん
https://www.koujiban.jp/
- 2022-04-21
- 土木資材・工法
手に持って歩きながら周囲の3Dデータを取得することができる移動体計測機。
LiDAR、SLAM、 エッジコンピューティング技術を搭載し、これまでにない効率と速度で複雑な空間を3Dスキャンするように設計されている。
以前はスキャンに時間を要していた階段の吹き抜けや、複数の部屋がある建物の屋内なども扉を開いて容易に素早く3Dデータが取得できる。
■お問い合わせ
ライカジオシステムズ株式会社
http://www.leica-geosystems.com/
- 2022-04-21
- 土木資材・工法
ナノサイズのCO2バブルが高濃度に含まれる水を噴霧することによってコンクリートを緻密化し、コンクリート構造物の修復および強度保持を短時間・低コスト・省エネルギーで実現する技術。
建設現場の3Rを推進し、さらにインフラの老朽化および労働人口の減少対策として有効である。
なお、本技術は東京大学の研究成果である「セメント硬化体を有する物質の製造方法」(特許第6240400号)について同社が独占ライセンス契約を締結し、実用化を進めている。
■技術の概要
ナノサイズのCO2バブルが高濃度に含まれる噴霧水が、コンクリート内部の水酸化カルシウムと反応して、炭酸カルシウムが析出。
その形成促進により、コンクリートの高密度化、低空隙率化、低吸水率化が図られ、コンクリート構造物の長寿命化・強度保持へとつながる。
新設コンクリートの場合は、ナノバブル噴霧後に同社のコンクリート養生多層シート「CURERIGHT」(NETIS 登録番号KK-190046-VE)で養生すると、炭酸カルシウムの形成をより促進することができ効果的である。
■お問い合わせ
小泉製麻株式会社
https://www.koizumiseima.co.jp/
熱湯の「熱エネルギー」を利用した雑草処理と、熱湯の放熱を防ぐ生分解性フォームによる、新しい雑草処理システム。
除草剤を使わないため、人や動物、環境にとって安心安全な、 持続可能なソリューションである。
■除草の仕組み
通常の熱湯の場合は短時間で大気中に放熱されてしまうが、本システムでは生分解性フォーム(泡状)になった熱湯が雑草を包み込むため、植物への熱エネルギーの作用が通常の熱湯に比べ約6倍長く高温状態が保持される。
これにより、雑草を枯死させるだけでなくまだ発芽していない種子の発芽能力も阻止。
根まで十分にダメージを与え将来の雑草の成長を抑えることができるため、管理コストの低減につながる。
■自然由来の生分解性フォーム
本製品で用いる生分解性フォーム「V4フォーム剤」は、キャノーラ、トウモロコシ、小麦、ジャガイモを原材料とした自然由来の成分でできているため、イギリスやアメリカ、カナダなど各国の機関で有機的・無毒・安全な製品として認可されている。
なお、同社ホームページでは本システムのデモンストレーション動画を公開している。
■お問い合わせ
小泉製麻株式会社
https://www.koizumiseima.co.jp/