大型積みブロックとは
<資材の概要>
積みブロックは昭和30年始め、従来の石積み工に用いられていた石材に代わるものとして開発され、ブロック積工として使用されるようになった。積みブロックによる工法は、石積工と同様に人力で空積みする空積工とコンクリートで固める練積工がある。また、壁面の法勾配によって1割より緩やかな場合をブロック張工、これより急な場合をブロック積工と呼ばれている。
積みブロックは昭和49年3月にコンクリート積みブロック(JIS A 5323)としてJIS規格が制定された。規格では1m2当たりの使用個数が6.7~11.1個となっている。
また、近年では工事の大型化が進み、壁高もより高いものが求められるようになり、各社JIS品とは別の大型の積みブロックを製造・販売を行っている。
大型積みブロックは、JISの規定はないが、ほとんどのメーカーが幅2m×高1mの製品を標準品として、幅が半分、高さが半分などのラインナップの製造、販売を行っている。設置に関しては、積みブロックより長大な法面に対応が可能であり、安定計算により複数の控え長の製品を揃えている。
<資材の種類・規格>
コンクリート積みブロックは、JIS A 5371の規格によると、図-1のように製品に用いる用語について定義し、相互の位置関係等を基本図に示している。
積みブロックのJIS規格では、面の形状を長方形、正方形及び正六角形の3種類とした上、質量区分及び面の形状によって表-1のように区分されている。
<適用規格>
JIS A 5371