固化材とは
<資材の概要>
固化材は、主に軟弱地盤の地盤改良を図るために、資材・対象土壌を攪拌し硬化させるもので、攪拌された土と固化材の化学反応によって土壌を固結し、強度・特性を向上させるものである。建設構造物の基礎地盤強化や河川・港湾の浚渫土の固化、建設発生土や建設汚泥の土質改良などの用途がある。
<資材の特徴・種類>
固化材は、セメント・石灰およびこれらを主資材とする。路床・路盤などの安定処理を目的に土壌を攪拌改良し、安定・地盤強化をする。固化材には大別として、セメント系固化材、石灰系固化材、セメント石灰複合系固化材がある。
1.セメント系固化材
セメントを主成分とした地盤改良材である。セメントだけでは固化が困難な軟弱土壌改良するため使用される。近年、環境への配慮から、一般軟弱土用向けから、特殊土用向け(六価クロム溶出低減型・重金属等不溶化型)の用途が固化材の主流になってきている。
2.石灰系固化材
石灰灰を主・副成分とした固化材で、土壌や水分との反応性は、セメント系固化材と同様である。攪拌混合時に、土壌中の水分と生石灰の反応による発熱反応がある。
3.セメント石灰複合系固化材
セメント系固化材と石灰系固化材の長所を併せ持つ固化材で、両資材の特性・効用などが期待できる。