法面材とは
<資材の概要>
道路建設などの開発に伴い、山地を削ったり盛土により造られたりする法面において、崩壊や地すべり等の土砂災害の拡大を抑制することを目的として使用される。
<資材の種類・規格>
1.法枠
法面に設置する、格子状や亀甲状の枠である。枠内を植生やコンクリート等で被覆することで、法面の安定性向上が期待できる。コンクリート法枠用型枠・法枠ブロック・鋼製法枠・プラスチック製法枠・木製法枠・布製型枠不織布製法枠などがある。
2.各工法法面資材
法面工事を行う上で、極力樹木伐採を最低限に抑えることができる工法が開発されており、景観を保護したい場合に採用されることが多い。また、施工性向上を目的として開発され、工期短縮が期待できる特性を持つ製品もある。
3.柵工材
比較的勾配が緩い法面に設置される製品。施工後の法面表層に突出しない製品が多く、緑化工法と併用することで自然景観の確保が期待できる。
<資材の特徴>
法面工事は、法面崩壊や落石を「予防」する工事と、法面を「防護」する工事で分けることができるが、法面材や柵工材は法面崩壊や落石を「予防」する工事に使用される資材である。法面材にコンクリート等で塞ぎ、法面材設置と緑化を促進させる工法を併用することで、法面全体を安定化させることができる。